藻谷 俊介2023年8月24日1 分第三次産業活動指数 6月分当社のX13AS季調では、6月は前月比+0.6%の101.6だった(図2A)。5月は0.2ポイント下方修正の101.0となっている。リアルタイムの伸び率は年率で4.7%あり、十分に好調と言える。四半期平均でも滑らかで、3四半期連続してプラスとなっている(図2C)。
藻谷 俊介2023年8月20日1 分景気動向指数 6月分先行CI、一致CI、遅行CIの平均である6月の「総合CI」は、前月比+0.3%の110.5となった(図2A赤線)。5月は0.3ポイント上方修正されて110.1。TOPIXなど相場2系列を除くベースでも+0.2%で(図2A青線)、そこからぶれの大きい鉱工業生産系の7系列を除くと
藻谷 俊介2023年8月20日1 分設備投資受注 6月分民間設備投資は4-6月期まで好調である(図3L赤線)。最近の号では、機械受注系の統計(筆者が重用してきた工作機械受注統計を含めて)と最終的な民間設備投資(GDP内の民間企業設備)との乖離が無視できないほど大きくなって、要は前者が先行指標として使い物にならなくなっているこ
藻谷 俊介2023年8月18日2 分貿易統計 7月分7月も日本の輸出数量は着実に伸びて(図2A)、その勢いも過去の好況期と比べて遜色ない状態が続いている(図2H)。11頁で仕向地別に見ると、アメリカ向けは左程ではないが、中国向け、EU向けの回復は今月も年率2桁と著しい。中国向けは左記事のような前年比報道でマイナスが印象付
藻谷 俊介2023年8月17日2 分月例中国統計ウォッチ 7月分7月の鉱工業生産は前月比横ばい(図1)。図2が示すリアルタイムの増加率は6%を超えたが、これはぶれであり、加速したわけではない。あくまで図1の通りである。今月、当冊子の幾多のグラフには、3つの代表的なパターンが見受けられる。第1は、昨年末のZero Covid政策終了から大
藻谷 俊介2023年8月15日1 分PPI企業物価 7月分国内企業物価指数全体としてのリアルタイム・インフレ率は、7月は-2.6%に低下(図2A)。5月に物価が下落に転じてから、3か月目になる。インフレをリードした原材料エネルギー価格の下落(図4B~D)が効いて、もはや平均的には物価高は完全に収束している(図2C)。コアのリア
藻谷 俊介2023年8月15日1 分4-6月期GDP一次速報下表が示すように、遡及上方修正を含めると前期比1.8%(年率7.3%)と言う非常に強い伸びで、グラフ上も素っ頓狂な印象を受けるが、当社のSGRIモデルでも1.5%と結構強い推計となっており、全体としては変だとか捏造だとかとは言えない。とは言え、実質年率6%と言う成長はサ
藻谷 俊介2023年7月31日2 分鉱工業生産 6月分経産省季調では前月の大きなマイナスからの反動で大きく伸びたように見えるが、当社季調では小幅な上昇で、筆者の期待を幾分下回る結果だった(図2B)。生産計画もここへきて4か月ぶりにマイナスになり(図2A赤線)、上昇に転じない予測点にはまだ企業の弱気が感じられる(図3C)。た
藻谷 俊介2023年7月30日1 分CPI消費者物価指数 6-7月分報道には何かとインフレを強調するバイアスが残っているが、7月も順調にインフレ率が低下したことは隠しようがない。7月、ついに東京のリアルタイム・インフレ率がはっきりと低下し2%台前半に入った(図2H)。このグラフを見ると、第4波も終わってきたことが雄弁に示されている。前年
藻谷 俊介2023年7月20日2 分貿易統計 6月分5月も日本の輸出数量は着実に伸びて(図2A)、その勢いも過去の好況期と比べて遜色ない(図2H)。11頁で仕向地別に見ると、アメリカ向けは小休止になる一方で、中国向け、EU向けの回復が年率2桁と著しい。中国向けは昨年まで大きく下がっていた故に強いのも不思議ではないが、前年