藻谷 俊介2023年7月16日1 分PPI企業物価 6月分前年同月比の慣習から抜けられない左の報道では「減速」だが、実際は企業物価が「下落」に転じて、6月で2か月目になる(図2A)。当然、全体として価格転嫁は終了し(図2C~D)、もう値引きの時代が始まっているわけである。そろそろ報道も目を覚まして欲しい。記事の「輸入物価上昇に
藻谷 俊介2023年7月13日1 分景気動向指数 5月分先行CI、一致CI、遅行CIの平均である5月の「総合CI」は、前月比+0.5%の109.8となった(図2A赤線)。TOPIXなど相場2系列を除くベースでも+0.5%で(図2A青線)、そこからぶれの大きい鉱工業生産系の7系列を除いても+0.2%と、結果に大きな違いはなかった(図2A
藻谷 俊介2023年7月3日1 分日銀短観 6月調査過去数回の調査では、全規模全産業と、そのうちの大企業製造業との方向の違いがどんどん拡大してきたが、前号での予想通り、今回は大企業製造業も大きく右上に折り返した(図B)。不況に行きかけたが、戻ったことになる。全体景気を示す全規模全産業は、更に右方向へ移動してゆっくりと好景気を周回
藻谷 俊介2023年7月2日1 分CPI消費者物価指数 5-6月分電気ガス補助金が本当のインフレ率を見えなくしてしまう問題は、当社のリアルタイム分析では今号から完全に解決した。図2D、2H、4L、4Mをはじめ、すべてのグラフに朱記されたパーセンテージは、いずれも正しいインフレ率である。先月も述べたが、インフレ率の低下ペースは非常に緩慢である。
藻谷 俊介2023年7月1日2 分鉱工業生産 5月分基準年が改定されて、経産省季調も見直されたことで、当社季調との差違が縮小し(図2B)、話が分かりやすくなった。当社季調では最初から4月はプラスだったが、先月の経産省季調ではマイナスで、それが今月プラスに修正された。5月はそこからどちらの季調でもマイナスとなったわけだ。そのため新聞
藻谷 俊介2023年6月27日1 分第三次産業活動指数 4月分当社のX13AS季調では、4月は前月比+1.1%の101.3だった(図2A)。3月は修正なしの100.2となっている。凹凸はあるが、四半期平均で見れば、今のところ滑らかに3四半期連続してプラスとなっている(図2C)。リアルタイム伸び率(グラフ内朱記)がプラスの大業種は、通信、情
藻谷 俊介2023年6月27日2 分設備投資受注 4月分先月号では、「まもなく発表される1-3月期の法人企業統計における設備投資が、本当に10-12月期比で下がらずに済むのか(図3Lや図4J~Lの整合性の維持)にも注目が集まるところだろう。」と述べた。結果的に、法人企業統計の設備投資は非常に好調で(図3L青線)、これまでぶれが少ない
藻谷 俊介2023年6月12日1 分PPI企業物価 5月分日経の報道から「なお5%台」と言う表現が消えた。先月は前年同月比5.8%という数字に対して、「4カ月連続鈍化もなお5%台」と報道し、筆者はそれを批判した。今月も同5.1%で、今月こそ「なお5%台」なのだが、さすがに見当違いの表現であることを感じたのだろう。5月分が入ったことで、
藻谷 俊介2023年6月8日1 分景気動向指数 4月分先行CI、一致CI、遅行CIの平均である4月の「総合CI」は、前月比+0.6%の99.4となった(図2A赤線)。3月は0.5ポイント上方修正で98.8だった。TOPIXなど相場2系列を除くベースでも+0.7%で(図2A青線)、そこからぶれの大きい鉱工業生産系の7系列を除いても
藻谷 俊介2023年6月8日1 分消費関連統計 4月分1-2月にA~Dがすべてプラスとなった後、3月はAとDがマイナスになり、今月はA~Cがマイナスだった。名目統計であるBを当社で実質化した図5Mもマイナス。一時期よりも調子が悪くなったことは否めない。マイナスとなったA~Cも趨勢としては右上がりが維持されており、底割れ的な悪化では