藻谷 俊介2023年12月14日1 分設備投資受注 10月分図3Lで名目の民間設備投資を概観すると、工作機械受注の低下は止まることがないにもかかわらず、民間建設受注の増加に引っ張られる形で、設備投資全体(赤線)は高い水準を保っている。直近3四半期の伸びは緩慢だが、まだ増勢が残っているようだ。このことは、全体としての高い設備投資採
藻谷 俊介2023年12月13日2 分日銀短観 12月調査全体景気を示す全規模全産業(図A)は、再びポジティブ・サプライズを大きく増やして右上へ移動。前号で「このまま下に進むとは考えていない。右上方向にはまだ進む余地が残っている。」と書いたとおりの結果となった。実際、2021年ごろから「まだ右上に進む余地あり」を筆者は繰り返して
藻谷 俊介2023年12月12日1 分PPI企業物価 11月分国内企業物価指数全体としてのリアルタイム・インフレ率は、11月は-2.1%(図2A)。今年に入って2度目のマイナスで、2ヶ月連続(図2C)。左記事のようにまだプラスと思っているなら、まだ驚くことになるだろう。エネルギーを含まないコア(図2B)も、リアルタイムで+0.1%
藻谷 俊介2023年12月10日1 分労働関連統計 10月分異なる統計の、往々にして異なる結論を、恣意性なしで単純な星取り表として考えるのがここでのポイント。雇用の絶対「数」の動向を示す図2B青線、図2D青線、そして図2Eの「雇用三羽ガラス」は、季調前月比で1勝1敗1分で、先月の2勝1敗からは幾分後退。
藻谷 俊介2023年12月10日1 分景気動向指数 10月分先行CI、一致CI、遅行CIの平均である10月の「総合CI」は、前月比-0.2%の110.3となった(図2A赤線)。9月は0.8ポイント上方修正されて110.5。TOPIXなど相場2系列を除くベースでは0.0%の横這いとなり(図2A青線)、そこからぶれの大きい鉱工業生産系の7
藻谷 俊介2023年12月5日1 分CPI消費者物価指数 10-11月分10月の全国リアルタイムCPIインフレは、東京CPIが先に示していたコースを辿って再加速(図2D)。エネルギー、食品、娯楽などの上昇が効いている(3頁)。 ■ 一方、11月の東京リアルタイムCPIは減速(図2H)。とは言え、左記事のような前年同月比での遅れた減速に惑わされては
藻谷 俊介2023年12月1日1 分7-9月期 法人企業統計2頁で損益計算書を上から見ていこう。売上は4-6月期比で年率4.7%増加したが、4-6月期の同7.0%からは減速した(図2A)。原価の伸びは低めで(図2B)、粗利益は年率2桁上昇(図2C)。4-6月期と異なり販管費(図2D)と人件費(図2E)も伸ばしたにもかかわらず、営業利益(図
藻谷 俊介2023年12月1日1 分鉱工業生産 10月分10月の生産は当社季調、経産省季調ともに前月比プラスで(図2B)、業種間の広がりも拡大し(図2J)、表向きは良くなった。直前の下げが底割れ的なものではなかったことは確認できた。しかし図2A赤線が示している年末までの予測はまったく低調なままだ。予測は外れが益々減っているの
藻谷 俊介2023年11月18日1 分貿易統計 10月分今回、重要な数量指数や価格指数の基準年が2020年に切り替わったが、現時点で発表されている系列数は少なく、公表期間も1年限りと短い。従って接続と呼ばれる旧系列との統合作業の精度が得にくく、季節調整の正確さも劣る段階だが、読者に現時点でのベストな計算結果を速報する必要性はあると