別府 浩一郎2023年10月9日2 分悪化でも甘さの残った電気機械の業況判断主要業種別の業況サイクルでは、業況判断DIが-2、かつサプライズ幅が-12ポイントに達した電気機械は左下方向へ悪化の動きとなった。逆張り的観点からは妙味のある位置と見れなくもない。しかし、製品需給、製品在庫判断DIを考慮すると、今回の業況判断DIでも甘いものだったことが難点だ。
別府 浩一郎2023年10月1日2 分埋まらないギャップ米国の雇用現状DIと景気現状DIとの間の歴史的ギャップは依然残ったままである。9月FOMCの経済・政策金利見通しはこの2つの現状DIの動きと整合するものだ。両DIのギャップは来年半ば頃までを見通せばかなり縮小しているかも知れない。その意味では、政治的分断の方がより深刻だ。
別府 浩一郎2023年9月24日2 分今次相場における個人のパフォーマンス「株式分布状況調査」で22年度末時点の個人の業種別構成比率を見ると、電気機器はかなりのアンダーウェイト、卸売、銀行はほぼ中立、鉄鋼、海運はかなりのオーバーウェイトだ。本年3月末以降の業種別騰落率から判断すると、個人全体のパフォーマンスは良いはずだ。
別府 浩一郎2023年9月13日1 分企業景況感の緩やかな改善モメンタム「法人企業景気予測調査」7-9月期調査で、大企業製造業の貴社景況判断BSIは5.4と、4-6月期の-0.4から上昇。大企業非製造業は6.0で、4-6月期の4.1から上昇。全体としては緩やかな改善モメンタムを示した。製造業業種別では自動車・同附属品のBSIが23.7と最も高かった。
別府 浩一郎2023年9月3日2 分世帯主30代世帯と60代世帯の意識比較「消費動向調査」8月調査で、一般世帯では世帯主「30-39歳」世帯が「収入の増え方」で1位、「雇用環境」で僅差の2位、消費者態度指数で1位。「資産価値の増え方」も1位だ。逆に、世帯主「60-69歳」世帯は「収入の増え方」と消費者態度指数で最下位。「資産価値の増え方」も最下位。
別府 浩一郎2023年8月27日1 分望ましい株価膠着NVIDIAの決算発表前の時点で集計されたセクター別予想ビート率、および2024年EPS予想の修正状況において、米ITセクターは相対的に優位な状況を保っている。一方、広義IT関連株の対S&P時価総額シェアはこれ以上大幅には拡大しにくい水準にある。
別府 浩一郎2023年8月16日2 分米中ソブリンCDS保証料率の同時上昇最大手不動産会社も苦境に陥る中、中国のソブリンCDS保証料率は上昇に転じている。6月3日の財政責任法案成立前に大幅沈静化していた米国の保証料率も、Fitch Ratingsによる米国債格下げ以前に反転上昇に転じている。
別府 浩一郎2023年8月10日2 分景気モメンタムへの支え中国の海外団体旅行解禁枠拡大に日本も含まれたことは朗報には違いない。7月の「景気ウォッチャー調査」では、低迷が続いていた家電量販店の現状判断DIが大きく上振れた。「猛暑によるエアコン等の販売増」が主因だが、「訪日客による免税品購入数上昇」もあった。今回の中国の措置以前の話だ。
別府 浩一郎2023年7月30日2 分米消費者マインド2指標の違いカンファレンス・ボード調べの米国消費者信頼感指数、特にその現状指数は個人消費支出の強さと合致する。それに対し、ミシガン大調べ消費者センチメント指数は、最近でこそリバウンドが目立つものの、水準はまだかなり低い。同指数は構成要素に雇用関連を含んでいないことが、その主たる原因である。
別府 浩一郎2023年7月21日2 分Nasdaq-100のリバランス広義IT関連株のS&P500種時価総額ウェイトは以前から「40%程度が上限」という動きをしている。Nasdaq-100のリバランスは、その意識を一層強める可能性が高い。しかし、それは決して悪いことではないだろう。
別府 浩一郎2023年7月12日2 分6月の生活意識・短観、中国家計マインド日銀「生活意識に関するアンケート調査」6月調査ではほぼ全てのDIが改善。例外的に、「過去1年暮らし向き」DIは「ゆとりがなくなってきた」超幅をごくわずかながら拡大。ゼロコロナ解除により本年第1四半期に一旦持ち直した中国家計マインドは、第2四半期、早々と悪化に転じた。
別府 浩一郎2023年7月2日1 分ユーロ圏・日本・米国の6月家計マインド内閣府「消費動向調査」6月調査では、消費者態度指数前月比は季調値ベースで0.2ポイント、原数値ベースで0.6ポイント改善。引き続き高所得世帯の堅調さが随所で目立つが、「収入の増え方」に関してはこれまで伸び悩んでいた低所得世帯の方が上振れが今回は目立った。