藻谷 俊介1 日前2 分3月の統計を概観して弱々しい状態が続いてきた日本経済だが、先々月号では下げも多少落ち着いてきたと述べ、先月は取り敢えず底割れは回避したと評した。今月はいよいよ回復の第一歩が見える。
藻谷 俊介3 日前1 分景気動向指数 3月分内閣府の機械的判断は先月から景気の山を過ぎている可能性も示唆するようになっているわけだが、これは一致CIだけで判断する乱暴な習慣に基づいたもの。上記の総合CIで幅広く見れば、特にぶれの大きい鉱工業生産を除いた黄線で見れば、現状は景気減速に過ぎない(図2B、3G)。内閣府は仕方なく
藻谷 俊介5月7日2 分鉱工業生産 3月分…それは実際に図2Aの青線となって実現し、4-5月の予測は更に上昇する形になっている。2月調査のネガティブ・サプライズが一瞬だったことを見抜けたかどうかが焦点だったわけで、やはり図3Aは重要だ。世界鉱工業生産も緩やかな上昇が継続しており(図4A)、リアルタイムで見ても加速が
別府 浩一郎5月6日2 分「資産価値の増え方」意識改善が続く世帯消費者態度指数とは逆に、その枠外で発表されている「資産価値の増え方」は季調値で前月比0.6ポイント上昇した。原数値では0.5ポイント低下だが、上記4つの消費者意識指標の原数値ベース低下幅よりも小さい。
別府 浩一郎5月5日1 分Weekly Market Watch 定例図表米国シカゴ通貨先物市場における投機筋の日本円先物売越枚数は、4月23日時点で2007年6月26日以来の規模まで急拡大(第30頁)。為替介入はその直後というタイミング。
別府 浩一郎5月5日2 分妥当な選択Conference Boardの消費者サーベイ4月調査では雇用現状DIが前月比4.2ポイント低下した。「景気現状DIに対する異様な上振れ」というコロナ禍の産物の解消はまだ道半ばだ。かと言って、両DIの位置関係がコロナ禍以前のそれに復するところまで求めるのもリスクが大きい。
藻谷 俊介4月25日5 分利下げがないと経済は困るのか今回は直接関連していない3つのトピックスを順番に論じる組曲集である。4月の世界的な株価の調整を見ていると、年初から徐々に修正されてきたとは言え、まだ結構な「利下げ頭(利下げの予定視)」が市場に残っていたことに気づかされる。そして、そこまで強くない景気回復
別府 浩一郎4月24日1 分Weekly Market Watch 定例図表医薬品の相対株価(2011年末=100)は4月15日に75.0を記録(第12頁)。これは2008年6月5日以来の低水準。逆張りという観点では興味深い。ただし、「医療関連費用の抑制」という国家的課題が長期的に重石となるのも事実だろう。
別府 浩一郎4月18日2 分3月相場で記録した様々な節目3月まで順調だった日米株式市場は、4月は米国の利下げ見通し後退と中東情勢の緊迫化により、上値が重たい展開となっている。もっとも、今次上昇相場は先月中に様々な節目に到達していたことも事実だ。
藻谷 俊介4月17日2 分月例中国統計ウォッチ 3月分これまで、生産が堅調であることが筆者の中国経済への相対的楽観の大きな根拠であった。だが、3月は図1が久々にくっきりマイナスとなり、速度計も年率7%前後から一気に減速した(図2)。図1青線の公表季調値も微マイナスである。非常に問題なのは、最近になって新聞が
藻谷 俊介4月12日2 分2月の統計を概観して弱々しい状態が続いている日本経済だが、先月の号で下げも多少落ち着いてきたと述べた。悪化していたものも今月はほぼ下げ止まり、取り敢えず底割れは回避したと言える。2月の鉱工業生産は小幅だが続落し、ぶれに対するテクニカルな反動増すらも見られなかった(図A青線)