別府 浩一郎2023年12月18日2 分借入金利判断DIが低い中小非製造業昨年12月以降の日銀の長期金利変動許容幅の拡大を受け、借入金利判断DIは上昇傾向にある。12月実績値を見ると、一番高いのが大企業製造業の23、一番低いのが中小非製造業の11である。来年3月に向けての予想値が一番高いのは中小製造業の34、一番低いのは中小非製造業の24だ。
藻谷 俊介2023年12月16日2 分月例中国統計ウォッチ 11月分11月の鉱工業生産は季調前月比+0.9%と大きく伸びた(図1)。図2が示すリアルタイムの増加率は年率7.1%になり、結構な勢いを回復している。この鉱工業生産と、その内訳のうち、電力、粗鋼、自動車、半導体生産は、末端11月が多少マイナスのものでも、グラフの線形としては右上がりが
藻谷 俊介2023年12月13日2 分日銀短観 12月調査全体景気を示す全規模全産業(図A)は、再びポジティブ・サプライズを大きく増やして右上へ移動。前号で「このまま下に進むとは考えていない。右上方向にはまだ進む余地が残っている。」と書いたとおりの結果となった。実際、2021年ごろから「まだ右上に進む余地あり」を筆者は繰り返して
別府 浩一郎2023年12月12日1 分Weekly Market Watch 定例図表これまでも日本株はドルベースで見たパフォーマンスは不冴えだったが、足元では現地通貨ベースでもユーロ圏株との差が縮小(第23頁)。自民党裏金問題の影響は現時点では限定的とは言え、常套句の「政治的安定性」に傷が付いたことは事実。
別府 浩一郎2023年12月11日2 分拡大続く非製造業の人手不足感「法人企業景気予測調査」10-12月調査で、従業員数判断BSIは中堅非製造業41.1、中小非製造業32.1、大企業非製造業30.6と過去最高を記録。これは賃金引き上げ圧力に繋がるが、業況圧迫要因にも成る。
藻谷 俊介2023年12月10日1 分景気動向指数 10月分先行CI、一致CI、遅行CIの平均である10月の「総合CI」は、前月比-0.2%の110.3となった(図2A赤線)。9月は0.8ポイント上方修正されて110.5。TOPIXなど相場2系列を除くベースでは0.0%の横這いとなり(図2A青線)、そこからぶれの大きい鉱工業生産系の7
藻谷 俊介2023年12月8日2 分10月の統計を概観して先月号では、日本経済はまだ自身の成長に半信半疑であり、ともすれば弱含み、目先も明確な加速は期待できないと、目線を下げた。それは正しかったようで、10月も緩慢な回復に留まった。しかし悲観なのかと言えばそうではない。10月の鉱工業生産は2か月連続で
藻谷 俊介2023年12月6日3 分インバウンドのインフレ効果3/28号『日本のサービス・インフレ勃興の可能性について』で、日本のインフレはアメリカのインフレと逆で、圧倒的にモノのインフレであって、サービスのインフレではないことを示した。当時のアメリカでは、主に家賃が高騰することによるものではあったが、サービス価格が上昇し(図Eの4)、粘着
別府 浩一郎2023年12月5日2 分米金融先物における投機筋売越幅の推移米国では先週、政策金利引き上げの打ち止め観測が強まり、先物市場におけるFF金利予想カーブは大きく下方にシフトした。長期金利も低下、株価は本年高値更新という展開になったが、各先物市場における投機筋(Non-commercial)のポジション(毎火曜日ベース)は三者三様だ。
別府 浩一郎2023年12月4日1 分Weekly Market Watch 定例図表今年、TOPIXは11月末までで25.5%も上昇しており、冴えない師走相場の入りを殊更嘆く必要はないのかも知れない。ただ、「財政規律」という言葉と対極に位置するような、モラルの無い政治屋連中ばかりでは、やはり先行きは危ぶまれる。
藻谷 俊介2023年12月1日1 分7-9月期 法人企業統計2頁で損益計算書を上から見ていこう。売上は4-6月期比で年率4.7%増加したが、4-6月期の同7.0%からは減速した(図2A)。原価の伸びは低めで(図2B)、粗利益は年率2桁上昇(図2C)。4-6月期と異なり販管費(図2D)と人件費(図2E)も伸ばしたにもかかわらず、営業利益(図
藻谷 俊介2023年12月1日1 分鉱工業生産 10月分10月の生産は当社季調、経産省季調ともに前月比プラスで(図2B)、業種間の広がりも拡大し(図2J)、表向きは良くなった。直前の下げが底割れ的なものではなかったことは確認できた。しかし図2A赤線が示している年末までの予測はまったく低調なままだ。予測は外れが益々減っているの