top of page

景気動向指数 12月分

esp2312CI
.pdf
ダウンロード:PDF • 353KB

先行CI、一致CI、遅行CIの平均である12月の「総合CI」は、前月比+1.2%の110.7となった(図2A赤線)。11月は0.4ポイント上方修正されて109.5。TOPIXなど相場2系列を除くベースでは+1.3%となり(図2A青線)、そこからぶれの大きい鉱工業生産系の7系列を除くと+0.6%だった(図2A黄線)。鉱工業生産のぶれも一部貢献しているが、単月ではそれなりの戻しがあったと言うべきだろう。


先月号では、足を引っ張った3系列(CPI、最終需要材在庫率、輸出数量)のマイナスはいずれもぶれや一時的要因であり、今月の図2Aはそれなりに戻ると予想した。その通りになってほっとする反面、均して見た図2B黄線の弱含み(10-12月期)は確定的になり、Weekly Economicsで書いたようなインバウンドのピークアウト、1月の震災によるCPIの弱含みなど、短期的にもチャレンジが多くて、反発も望みにくいことには触れざるを得ない。


ただし賃金動向、合目指標、海外統計をすべて含めて考えた上で、たとえ踊り場が続いても、そのまま景気がピークアウトしていくわけではないと認識している(先月号までの踏襲)。

bottom of page