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世界インフレ率 7月分

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7月の世界CPIインフレ率は、リアルタイム(直近3ヶ月区間の平均伸び率の年率換算値)で3.1%で、6月の2.5%より上昇した(図4A、D)。


PPIインフレ率は、昨年8月からデフレ局面に入っていたが、7月は実数値で12か月ぶりに反発した(図7A)。リアルタイムでも当然底入れしている(図7C)。


先月号でもさすがに下げ止まりの様相であると書いたが、ウクライナ侵攻に始まった超インフレと、その後の修正は、ほぼ一巡したとみられる。ここからは通常のインフレ(速度計グラフで青線付近)が続くと考えている。


インフレが正常化した以上、もう利上げは抑制すべきとの筆者の考えは変わらない。8月も露英泰の3か国が利上げし(図13頁)、世界政策金利は23bp上昇して5.60%となっている図15K)。


ただ、リアルタイム・インフレ率も上昇してきたので、実質金利は懲罰的な水準である3%手前で折り返した(図15L)。


世界実質賃金伸び率はリアルタイムで2.4%(図10B)。景気回復へも貢献している。

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