藻谷 俊介2023年10月22日1 分第三次産業活動指数 8月分当社のX13AS季調では、8月は前月比-0.5%の101.4だった(図2A)。7月は0.1ポイント下方修正の101.9となっている。前月比ではマイナスであるが、リアルタイムの伸び率は年率で3.0%あり、上昇トレンドの継続を疑うものではない。四半期平均でも滑らかで、4四半期連続
藻谷 俊介2023年10月14日1 分PPI企業物価 9月分国内企業物価指数全体としてのリアルタイム・インフレ率は、9月は+0.5%(図2A)。先月の1.5%よりは低下したが、その細かい変化を読んでも意味はなく、グラフが一進一退の横這い傾向を示していることが重要だ。従って、速度計は0%前後をうろうろしている(図2C)。これに対し
藻谷 俊介2023年10月13日1 分設備投資受注 8月分図3Lで名目の民間設備投資を概観すると、4-6月期まではかろうじて上昇基調を維持したが、多くの線はその前後から大小の調整を示している。しかし、投資採算は高く、ファンダメンタルズが悪いわけではない(図3H)。以下に述べるような良い変化も出てきた。8月に工作機械受注の
藻谷 俊介2023年10月8日1 分労働関連統計 8月分「雇用三羽ガラス」は、季調前月比で2勝1敗で、1勝だった先月よりは勢いがついた。きまって支給される1人あたり賃金は、実質でも昨年末から下げ止まっている(図2H赤線)。これに特別に支払われた給与(図2J)のアップダウンが乗っかったものが、現金給与総額である(図2G)。こ
藻谷 俊介2023年10月6日1 分景気動向指数 8月分先行CI、一致CI、遅行CIの平均である8月の「総合CI」は、前月比+0.5%の109.9となった(図2A赤線)。7月は修正なしの109.4。TOPIXなど相場2系列を除くベースでも+0.5%で(図2A青線)、そこからぶれの大きい鉱工業生産系の7系列を除いても+0.2%と、大
藻谷 俊介2023年10月6日1 分消費関連統計 8月分左記事では、引き続き物価高で食料への支出が減っていることを第一に挙げているが、図2Bを見ればもう20年以上、実質で下がり続けていて、物価とは関係がない。もともと日本は先進国としては例外的にエンゲル係数が高かった(食費が多かった)ため、次第に普通になってきたと言うことだろう。
藻谷 俊介2023年10月2日1 分日銀短観 9月調査別府式サイクルチャート(動作原理は次頁下のダイヤグラム参照)は、回転しながら景気の現在の位置を示す。全体景気を示す全規模全産業(図A)は、少しサプライズを減らして右下に移動。ただし、見通しが慎重で次回予定線が寄っているので、次回DIの少しの改善(右移動)で右上に戻ること
藻谷 俊介2023年9月29日1 分CPI消費者物価指数 8-9月分8月の全国リアルタイムCPIインフレは、東京CPIが先に示していたコースを辿って、若干加速した(図2D)。インフレ率が下げ止まってくると言う話は6/23号や8/27号のWeekly Economicsで書いてきたが、3.2%インフレとは結構高い水準で底堅さを見せてしまったもの
藻谷 俊介2023年9月21日1 分貿易統計 8月分8月の日本の輸出数量指数は、7月比で微減(図2A青線)。内閣府季調では大ぶれしているが、本気にする必要はない。ネタとしては、中国が日本製水産物の輸入停止をしたことや、逆に日本が米国に要請されて半導体製造装置の輸出抑制をしたことが、今回のマイナス原因とされがちだが、図11
藻谷 俊介2023年9月17日1 分第三次産業活動指数 7月分当社のX13AS季調では、7月は前月比+0.6%の102.0だった(図2A)。6月は0.2ポイント下方修正の101.4となっている。リアルタイムの伸び率は年率で4.1%あり、先月より微減だが十分に好調と言える。四半期平均でも滑らかで、4四半期連続してプラスとなっている(図2C