藻谷 俊介2021年12月10日1 分世界景気先行指数 11月分11月の世界景気先行指数(速報)は季調済前月比+0.2%の153.8で19ヶ月連続で増加(図4A)。10月は0.1ポイント上方修正の153.5だった。先月からがらりと悪くなったCLIだが、線形はまた微妙に変わり、ピークは1ヶ月繰り上がって6月となる一方、10月は8.0合目から
藻谷 俊介2021年12月9日1 分景気動向指数 10月分先行CI、一致CI、遅行CIの平均である10月の「総合CI」は、前月比+1.0%の95.1であった(図2A赤線)。9月は0.1ポイント上方修正されて94.1となっている。TOPIXなど相場2系列を除くベースでも+1.0%だったが(図2A青線)、そこからぶれの大きい鉱工業生産系の7
藻谷 俊介2021年12月9日1 分CPI消費者物価 10-11月分当冊子のキーチャートである図2M黄線(図2Gを拡大したもの)は、11月に多少下げ止まったが、デフレ圧力は続いている。唯一インフレ的であるエネルギーを加えた図2M青線であっても、夏場よりは低い。携帯通信料の下落とエネルギーの上昇が相殺し合って、都内の平均的家計では、騒がれたようなイ
藻谷 俊介2021年12月8日2 分10月の統計を概観して先月号では、景気指標の下げ止まり予兆を論じて、「崖の途中の茂みに引っかかって命拾いしたと言うところか」と述べた。実際に10月の指標は、図Aのように崖の途中で止まって、むしろ戻り始めそうなものが増えてきている。オミクロン型を心配する向きもあるが、各国の再規制は限定的であり、中国経済
別府 浩一郎2021年12月5日1 分S&P500は続落。VIXは一時35ポイント台先週、S&P500指数は1.2%、DJIAは0.9%、Nasdaq指数は2.6%下落。S&P500は続落。新変異株オミクロン株の米国内での感染拡大やインフレへの警戒感を強めるFRB議長発言を嫌気した売りと、押し目買いが激しく交錯。VIXは一時35ポイント台まで上昇。
別府 浩一郎2021年12月5日1 分Weekly Market Watch 定例図表先週木曜、東証1部騰落レシオは69.2%まで低下。昨年4月3日以来の70%割れ(第6頁)。70%割れが相場のボトム・シグナルとなる例はしばしば見られる。ただ、今回は、小型株中心の下げで生じたもので、「主力株も含めとことん売り切った」という状況ではない。その分、反発力にも欠ける。
藻谷 俊介2021年12月4日1 分モデル週報世界株価、世界長期金利ともに12月は弱含み。オミクロンのせいにされているが、時間軸的にはその前から一部の国の変化は始まっていた。多少楽観的すぎた部分の修正(特に米国)と筆者は考えており、ここから新たに下がっていく未来を示唆するものとは思っていない。特に低迷していた中国株の変化が、
藻谷 俊介2021年12月3日1 分世界成長率 7-9月期7-9月期の世界成長率は、データ収集率88%の現段階で前期比年率換算+7.2%と、4-6月期の同+0.9%から急加速(図4A)。もちろん、この揺れはインドが原因(図3頁)。今年1~9月を均した成長率は年率3.5%と凡庸であり、コロナ前に想定されていたような成長ライン(図4A黄線)
別府 浩一郎2021年12月2日1 分日・米・ユーロ圏の11月家計マインド内閣府「消費動向調査」11月調査では、二人以上世帯の消費者信頼感指数(季調値)が前月と同じ39.2だった。家計体感物価の上昇を反映した「暮らし向き」、「耐久消費財の買い時判断」の悪化が、「雇用環境」の改善を相殺した。海外と比べ感染状況が圧倒的に落ち着いている中で、この弱さである。
藻谷 俊介2021年12月1日1 分7-9月期 法人企業統計2頁で損益計算書を上から見ていくが、7-9月期はオリンピックで政権の求心力を高めるプランがワクチンの遅れで破綻し、感染増と人流減少を招いた四半期だった。売上は前期比で増加したが(図2A)。原価はそれ以上に増えたので(図2B)、粗利益は僅かとは言え減少(図2C)。かなり抑制したもの