藻谷 俊介2022年4月12日1 分景気動向指数 2月分先行CI、一致CI、遅行CIの平均である2月の「総合CI」は、前月比+0.2%の97.6であった(図2A赤線)。1月は0.5ポイント上方修正され97.5となっている。TOPIXなど相場2系列を除くベースでは+0.1%(図2A青線)、そこからぶれの大きい鉱工業生産系の7系列を除いて
別府 浩一郎2022年4月12日2 分悪化が際立った3月米国中小企業マインド3月の米国中小企業楽観度指数は前月比2.5ポイント悪化の93.2。3ヵ月連続悪化し、コロナ禍ボトムである20年4月90.9に迫った。特に「今後6ヵ月の経済全般見通し」は、「良くなる」の比率から「悪くなる」の比率を引いたDIが-49と底が抜けた形。
藻谷 俊介2022年4月11日2 分2月の統計を概観して先月号では、オミクロンの増勢によって人流が減ったせいか、1月は少しグラフがぎくしゃくしていると述べた。2月も一部に似たような調整感が残るが、はっきりと悪化に転じたものは見当たらず、鉱工業生産の計画修正幅は縮小し(図B)、2月生産と目先の予測値は再び上
別府 浩一郎2022年4月10日1 分Weekly Market Watch 定例図表東証再編後もマザーズ指数は継続して算出されていますが、「主要株価指数」(第5頁)では当該グラフを削除しました。悪しからずご了承ください。「主要株価指数騰落状況」(第2頁)では残しています。それにしても、「プライム、スタンダード、グロースの各指数は1日1回の算出」とは珍妙な話です。
別府 浩一郎2022年4月8日2 分物価高と家計マインド日銀「生活意識に関するアンケート調査」3月調査で「過去1年」暮らし向きDIの選択肢で「ゆとりが無くなってきた」を選んだ人の要因として、「物価上昇」が68.0%と、「収入減」の56.2%を上回った。今回調査の実施期間は2月4日~3月2日であり、値上げラッシュの織り込みはこれからだ。
別府 浩一郎2022年4月3日1 分Weekly Market Watch 定例図表日銀による超低金利政策の下、銀行株相対株価が停滞を脱し切れない中、3メガバンク、上位3地銀それぞれにおけるパフォーマンス格差拡大が観察されます(第22頁)。
藻谷 俊介2022年4月1日2 分日銀短観 3月調査別府式サイクルチャート(動作原理は次頁下のダイヤグラム参照)は、大企業製造業(図B)も、全規模全産業(図A)も、屈折して左下方向に向かった。これは図Cにおける震災の時と類似した現象と考えられ、景気の一般的な転換ではなく、事象的なショックに基づいて一時的に「悪く」かつ「思ったよりも
藻谷 俊介2022年3月31日1 分鉱工業生産 2月分当社季調では前月比プラス0.8%で、発表値よりはかなり強いが、図2Bに表れているように、流れ対比では弱々しい。とは言え、先月は一旦横ばいになってしまった向こう2ヶ月の生産計画が、再び右上がりに戻ったことは、弱いながらも増産の継続を示唆している(図2A赤線)。今月は戻りの第一歩が示
別府 浩一郎2022年3月31日2 分ウクライナ戦争とユーロ圏家計マインド3月のユーロ圏景況感では、ウクライナ戦争の影響が消費者信頼感指数に大きく表れた。同指数は前月比9.9ポイント悪化。コロナ禍直後の20年4月10.5ポイント悪化に匹敵する。
藻谷 俊介2022年3月28日9 分「弱いロシア軍」がもたらす変化ここまでのウクライナ戦争の経緯を振り返って、戦線の帰趨を決定した最も重要なファクターは「弱いロシア軍」であったと筆者は思う。確かにウクライナ人も勇敢だったが、相手が強ければこうは行かない。筆者は2/24号、3/8号を通して、ウクライナ、ロシアの深い民族的繋がりからロシア軍兵士の士
別府 浩一郎2022年3月27日1 分Weekly Market Watch 定例図表「日本・米国・ユーロ圏セクター別騰落率」(第2・3頁)で、従来割愛して来た日本のエネルギーセクターを掲載。ただし、浮動株時価総額ウェイトは0.8%で、米国3.7%、ユーロ圏4.2%に比べ小さい(数値はいずれも2022年2月末)。商社は資本財セクターに分類されている。
藻谷 俊介2022年3月25日2 分CPI消費者物価 2-3月分インフレがいよいよ懼れられている。ただそこで重要なのは、今のインフレ率がいくらかと言うことを正しく把握しておくことである。それなくしては追加的なインフレが何%と言っても意味がない。これまでは底流インフレを見る図2M黄線をキーチャートにしてきたが、目下の戦争がもたらす生活における