別府 浩一郎2022年11月13日1 分Weekly Market Watch 定例図表アジア株も全体底入れの動きの中、中国株の戻りは相対的に鈍い(第24頁)。10月の人民元貸出残高前年比は事業会社向け13.8%増(9月は13.7%増)。家計向け6.6%増(同7.3%増)。後者は鈍化傾向が続いており、Datastreamで遡及可能な2006年以降の最低を更新中。
藻谷 俊介2022年11月11日2 分9月の統計を概観して先月号では、予測指数通りに電子部品デバイス工業において大規模な減産が実行されたが、それは全体に大きな傷跡を残さなかったことを述べた。9月もそこからまずまずの改善を示した指標が多く、まだ景気に腰折れ感はないと言って良い。 9月の鉱工業生産は、当社季調ベースでは増
藻谷 俊介2022年11月10日7 分中間選挙に思う日本の総選挙では長く選挙区ごとのデータを蓄積してきた筆者だが、アメリカではそれを行っていない。今からでは時既に遅しであるし、マンパワー的にも無理である。それを逆手にとって、筆者の米選挙観察メソッドは4-5年前からツイッター・ベースになっている。日本語の報道は二次的なのでもちろんま
別府 浩一郎2022年11月6日1 分Weekly Market Watch 定例図表TOPIXを東証プライム市場の予想PERで割って簡便的に得たTOPIXの予想EPSは、ごく緩やかながらも上昇基調を維持(第14頁)。ウィズコロナと大幅円安が大企業全体にとってはプラス効果が勝ることの証左ではあります。
別府 浩一郎2022年11月6日2 分米株の決算ビート率、予想EPS10月30日付当週報にてS&P500種で決算が予想を上回った銘柄の比率のグラフを掲載した。今回、そのアップデート版を掲載する。セクター別ではエネルギーの上振れ、コミュニケーション、素材の下振れが目立つ。ITは小幅に下振れた。予想EPSは今回の決算発表を受け、引き下げが目立つ。
別府 浩一郎2022年11月2日1 分コロナ禍ボトム並みの暮らし向き意識内閣府「消費動向調査」10月調査で物価高の影響は明白だ。「世帯主70歳以上」、「年金所得」、「非正規」、「年収300万円未満」という世帯属性では、「暮らし向き」意識がコロナ禍ボトム並みまで落ち込んでいる。同意識指標および「収入の増え方」において世帯属性別格差が一層鮮明。
藻谷 俊介2022年10月31日1 分鉱工業生産 9月分経産省季調では8月が大きく上ぶれていたので、前回予想した通りの反動減となったが、減少幅が意外に小さかったのは、当社季調で見ても結構な伸びがあったからである(図2B)。 とは言え、それほど素晴らしい話ではない。出荷は予想通りのマイナスとなったので(図2C)、差は在庫となった。図2J
別府 浩一郎2022年10月30日1 分Weekly Market Watch 定例図表上海総合株価指数を産業別に大まかに区分した株価指数のうち、銀行株を含む総合業指数は、先週末、2014年11月27日以来の水準まで低下(第26頁)。金融セクター指数で見た場合、2015年8月26日以来の安値。
別府 浩一郎2022年10月30日2 分大きく明暗分けた米中株価先週、中国CSI300株価指数は5.4%下落し、2020年3月安値に限りなく迫った。課題である不動産市況のモメンタムは弱いまま。S&P500株価指数は4.0%高で中国株と明暗分ける。皮肉にもこちらでは住宅市場に関する「悪いニュース」は、利上げ鈍化に繋がる「良いニュース」となる。
藻谷 俊介2022年10月29日5 分戦争と欧州ウクライナ戦争については、2月、3月、5月、6月と書いて、それから今日までブランクがあったが、米戦争研究所ISWの画像ファイル分析は週1回ペースで続けてきた。陰鬱な王プーチンの歴史的動機から考えて長期戦は不可避という筆者の当初からの主張は当たったが、個々の戦況の推移については8月
藻谷 俊介2022年10月25日2 分月例中国統計ウォッチ 9月分予定日に統計が発表されなかったため憶測を呼んだが、20年以上中国統計を追っている筆者にすると時々あることであり、また必ずしも悪い数字を出し控えると言うわけではない。今回も出てきた数字は特に悪くなかった。ただその都度述べてきたことだが、統計の発表が安定しないようでは国家の体裁にかか
別府 浩一郎2022年10月23日1 分Weekly Market Watch 定例図表本日、中国CSI300株価指数は2.9%急落。共産党大会終了直後のこの下げは先行きへの懸念を示唆しますが、中銀が「10年物国債利回り0.25%死守」に励む某国マーケットより、ある意味、健全にも思えます(当レポートは10月23日付発行。第25頁データは先週末まで)。