藻谷 俊介2022年2月18日1 分貿易統計 1月分メインチャートの輸出数量指数は、ぶれの少ない当社季調でも内閣府季調でも同様に下がって、微妙な終わり方になっている(図2A)。数量指数の計算に使う物価指数が、このところ荒っぽい動きになっていることに加え、オリンピック前の活動抑制で本来なら春節月ではない今年の1月の中国需要が小さく
藻谷 俊介2022年1月24日1 分貿易統計 12月分先月は誰の目にも底入れがはっきりする数字が出てきたが、今月もその流れを踏襲してグローバルな貿易の回復が確認できる。 メインチャートの輸出数量指数(図2A)は、先月号で上がりすぎと評した内閣府季調値は下がったが、ぶれの少ない当社季調値は上昇しており、回復は継続していると考えられる。
藻谷 俊介2021年12月20日1 分貿易統計 11月分すなわち今月はメインチャートの図2Aが反発し、青線のモメンタムを見る図2Hも急上昇した。内閣府季調値は上がりすぎだと思うが、底入れであるならV字形状自体は間違っていない。世界輸出数量指数も、ジグザグしながらではあるが上昇雰囲気であり(図3B)、実際に数的処理でモメンタムを浮か
藻谷 俊介2021年11月21日1 分貿易統計 10月分今月は、メインチャートの図2Aにおいて下げ止まり感が一層はっきりし、青線のモメンタムを見る図2Hも下げ止まった。金額のグラフは、価格の上昇も含むとは言え、すべての仕向地向けに対して末端が反発している(図3E~L)。今週発行した中国統計ウォッチでも変化に言及しているが、1年弱続いて
藻谷 俊介2021年10月20日1 分貿易統計 9月分ただし、日本の輸出の対米依存度が高く、その1/3が自動車という偏りの中では、9月に対米で起こったことは一般的な不況とは意味の違うものである(5頁全体の悪化ではない)。10月に尾を引くとしても、このペースでの下落が続くとは考えにくい。むしろ年初からの対中輸出の減少が、9月は多少
藻谷 俊介2021年9月20日1 分貿易統計 8月分「米国やアジア向け輸出が堅調だった」と綴る右記事を読むと、もはや卒倒してしまうほど現実は逆である。どうして前年同月比の悪弊を脱しようとしないのか。図2Eが示しているように、輸出数量はまず中国向け(アジア向け)が下がり始め、最近は米国向けが下落に転じ、折れていないのは欧州向けだけで
藻谷 俊介2021年8月19日1 分貿易統計 7月分輸出数量(図2A青線)は、この局面で初めてマイナスになり、赤線共々輸出が頭打ちになっていることをはっきり示した。輸入数量(図2B)は弱い内需を反映して、完全に折れてしまった。これが現実である。確かに対米、対欧の輸出数量はまだ折れていないが、アジア依存度が高い日本の輸出数量は、アジ
藻谷 俊介2021年7月22日1 分貿易統計 6月分減速しつつも3極すべてに対して増加してきた輸出数量だが、6月はアジア向けが屈折していたことが明らかになった(図2E)。バイデン小切手で他と外れて今春の景気を押し上げたアメリカ向けがまだ増えているが、その勢いも月を追って低下しており、トータルでの輸出数量は頭打ち感を強くしてい...
藻谷 俊介2021年6月17日1 分貿易統計 5月分5月の輸出数量は、3~4月の流れを引き継ぎ、3極すべてに対して増加した(図2E、図2A青線)。ただし、その勢いは逐次低下している。 輸入数量は微減(図2B青線)。EUからだけがプラスだった(図2F)。とは言えこれもトレンドは結構な右上がりと考えられる。...
藻谷 俊介2021年5月20日1 分貿易統計 4月分4月の輸出数量は、先月の流れを引き継いで全極に対して増加(図2E、図2A青線)。先月はアジアからの輸入が少し凹んだ輸入数量も急激に増加(図2B青線、図2F)。 トレンドは、徐々に減速しつつも、どちらも上向きであり好ましい(図2C)。そして気になる巡航速度も好況期の平均並みで...
藻谷 俊介2021年4月20日1 分貿易統計 3月分3月の輸出数量は全極に対して増加して(図2E)、全体としても伸びた(図2A青線)。輸入数量はアジアからの輸入が少しクリップしたので(図2F)、全体としても微減(図2B青線)。とは言え、トレンドはまだどちらも上向きだと判断している(図2C)。...
藻谷 俊介2021年3月17日2 分貿易統計 2月分先月号では、「今年は2月春節なので2月が弱く、1月はその分強く出る。日本の官庁は未だにこれを補正しないため、1月は中華圏向けが突出し、2月は急落することになるが、それではぬか喜びだろう。日銀の実質輸出も同じ問題を抱えている」と述べたが、まさにそうなったことは図2Aや図3Mか...