藻谷 俊介6 日前1 分貿易統計 3月分輸出数量は昨年9月をピークにして6ヶ月連続で下がり続けている(図2A青線)。速度計が示す低下の勢いも、不況期の平均を超える急落だ(図2H)。輸入数量の落ち込みも激しい(図2B)。世界からデカップリングしているのは、中国ではなく日本と言うのが皮肉だ。11頁で仕向地別の輸
藻谷 俊介3月24日1 分貿易統計 2月分昨年9月をピークにして、そこから5ヶ月連続で下がり続けている輸出数量(図2A青線)。地震も何も関係なく趨勢的な悪化が明白となっている。速度計で勾配を見ると、完全に不況期と同じ勢いで減っている(図2H)。輸入数量の落ち込みも激しい(図2B)。デカップリングしているのは中国ではな
藻谷 俊介2月22日1 分貿易統計 1月分12月に多少切り返して転落を回避したように見えた輸出数量だが、1月は底割れしてしまって、改めて腰折れの現実を見せつけている(図2A青線)。単月では地震という特殊事情はあるにせよ、流れとして悪いことは否定できない。11頁で仕向地別の輸出数量を見ると、12月に突出したアメリ
藻谷 俊介1月25日2 分貿易統計 12月分先月までの輸出数量は腰折れと言うしかない状態で、唖然としたが、12月は多少切り返して転落を回避した(図2A青線)。内閣府季調では急激な改善に見えるが(同赤線)、来月は反動減が確実な大ぶれであり、現実的には当社季調の青線で考えて頂ければと思う。11頁で仕向地別の輸出数量を
藻谷 俊介2023年12月22日2 分貿易統計 11月分先月10月は基準年改定でデータがほとんど発表されていない状態だったため季節調整の信頼性が低く、輸出数量はマイナスで間違いないだろうと述べるにとどまったが、その後データが充足され、今回11月も大きくマイナスとなって、この間に大変な悪化があったことが改めて明らかになった(図2A)
藻谷 俊介2023年11月18日1 分貿易統計 10月分今回、重要な数量指数や価格指数の基準年が2020年に切り替わったが、現時点で発表されている系列数は少なく、公表期間も1年限りと短い。従って接続と呼ばれる旧系列との統合作業の精度が得にくく、季節調整の正確さも劣る段階だが、読者に現時点でのベストな計算結果を速報する必要性はあると
藻谷 俊介2023年10月23日1 分貿易統計 9月分9月の日本の輸出数量指数は、8月比で好調な増加(図2A青線)。先月号で、内閣府季調では大ぶれ(マイナス)しているが、いちいち本気にする必要はない、と述べた通り。まるでネタとしてそのことを絶対に書かなくてはならないかの如く、左記事では中国向け食料品輸出のマイナスを強調して
藻谷 俊介2023年9月21日1 分貿易統計 8月分8月の日本の輸出数量指数は、7月比で微減(図2A青線)。内閣府季調では大ぶれしているが、本気にする必要はない。ネタとしては、中国が日本製水産物の輸入停止をしたことや、逆に日本が米国に要請されて半導体製造装置の輸出抑制をしたことが、今回のマイナス原因とされがちだが、図11
藻谷 俊介2023年7月20日2 分貿易統計 6月分5月も日本の輸出数量は着実に伸びて(図2A)、その勢いも過去の好況期と比べて遜色ない(図2H)。11頁で仕向地別に見ると、アメリカ向けは小休止になる一方で、中国向け、EU向けの回復が年率2桁と著しい。中国向けは昨年まで大きく下がっていた故に強いのも不思議ではないが、前年
藻谷 俊介2023年5月19日1 分貿易統計 4月分4月の日本の輸出数量は全体としては着実に伸びて(図2A)、その勢いも過去の好況期と比べて遜色のないところに達した(図2H)。もう弱い回復ではない。 残る問題は、アメリカ、中国、EU、中東などその他向けがいずれもV字回復してきたのに、なぜかNIESとASEAN向けの輸出が底入れでき
藻谷 俊介2023年4月26日2 分貿易統計 3月分先月号で予想した通り、日本の輸出数量は3月にプラスに転じた(図2A青線)。内閣府季調(同赤線)の2月の反発は春節を調整していないためのものであり、3月には反動減が出てしまったが、それでも2番底にはなっておらず、背後の底入れを仄めかすものである。図2A自体はまだ弱々しい底入れだが、
藻谷 俊介2023年3月19日1 分貿易統計 2月分2月も輸出数量の低下は止まらなかった(図2A青線)。金額では、ほぼすべての極に対して2月は増えているが(3頁)、これは図15J赤線末端の反発が示しているように、再び円安方向にシフトした為替の影響で価格が増えた上がったことで説明されるべきもので、数量の増加ではないということになる。