藻谷 俊介2022年10月29日5 分戦争と欧州ウクライナ戦争については、2月、3月、5月、6月と書いて、それから今日までブランクがあったが、米戦争研究所ISWの画像ファイル分析は週1回ペースで続けてきた。陰鬱な王プーチンの歴史的動機から考えて長期戦は不可避という筆者の当初からの主張は当たったが、個々の戦況の推移については8月
藻谷 俊介2022年6月14日4 分何とかならなくなってきたウクライナ5/1のレポートからの1ヶ月半で一番感じるのは、世界の報道がウクライナ問題から離れ始め、一方でロシア軍の執拗な攻撃にウクライナ軍が疲弊してきたことである。もちろんロシア軍の士気の問題や徴兵の問題は継続している。ただ、ロシア軍は低い士気が低いまま変化していないのに対して、ウクライナ
藻谷 俊介2022年5月1日5 分戦争のダイナミクス当週報やEcoShotで示してきた世界の経済指標の悪化は、3月までのところは甚大とは言えず、恐らくそれ故に金融市場の反応にも慌てた様子は見られない。ロックダウンで中国の統計は揃って低下したが、その低下幅は意外に小さく、それを含めての世界の生産サイクルも、減速しながらなお右上がりと
藻谷 俊介2022年3月8日5 分覚悟すべきインフレの大きさは前号で書いた、筆者が前日にフルスケールの侵攻であると確信するに至った「幾多の断片的情報」とは何だったのかと言う問いを頂いた。1つは演習終了後のベラルーシで野戦病院棟の建設が始まったことである。開戦すればすぐに100人単位で負傷者が出るため、通常の医務車両では間に合わない。もう1
藻谷 俊介2022年2月24日8 分За Україну ウクライナに捧ぐ長年の読者から、ウクライナのことは書かないのかと尋ねられていた。筆者は大学受験の頃にたまたま「罪と罰」を読んでいたせいで、第二外国語にはロシア語を選択した。若い頃に東欧ロシアを放浪もしたし、クラシックと言えばショスタコーヴィチとプロコフィエフ以上の存在はないと思うし、いわばスラブ