藻谷 俊介2020年10月20日2 分月例中国統計ウォッチ 9月分7-9月期成長率は年率6.3%が妥当 ほとんど季節調整されていない中国の統計を、すべて季節調整ベースで並べて観察するのが月例中国統計ウォッチである。すでに先月時点で「恐らく中国経済の生産面は完全復旧したと言っても差し支えない状況」と述べたが、9月もGDPはじめそれを更に補強...
藻谷 俊介2020年10月11日2 分8月の統計を概観して緩速前進 先月号では、現状は戻りが弱い「コロナ不振」であり、リーマンショックよりも厳しいかのようなネガティブ・キャンペーンは、国民の心理を悪化させるだけ、と述べた。8月も緩速前進が続いている。 鉱工業生産の増加傾向は、世界対比では遅いものの、続いていることだけは評価したい(...
藻谷 俊介2020年10月3日4 分コロナ拾遺 10トランプの治療 「トランプ感染」のニュースは、ちょうどプレゼンテーションの最中に流れ込んできた。驚いたと言うよりも、やっぱりと言うのが第一印象。そして氏のメタボ体型を思い浮かべ、失礼だが亡くなるかもと言うのが第二印象だった。...
藻谷 俊介2020年9月23日3 分コロナ拾遺 9アメリカの死者数が速報では20万人を超えた。筆者は第一波の収束を早々に予告した4/3号で、「トランプは最大20万人の死者も、とバーを引き上げている。しかし、4月中にフラットになれば恐らくそこまで行かない。彼一流の交渉術の発露であり、少なく終わったら自分の手柄にする魂胆であろ...
藻谷 俊介2020年9月18日2 分月例中国統計ウォッチ 8月分ニュー・ノーマルの正体は意外に悪くない ほとんど季節調整されていない中国の統計を、すべて季節調整ベースで並べて観察するのが月例中国統計ウォッチである。8月は全体として良い数字が多く、V時回復後のニューノーマルも存外堅調である可能性を見せている。...
藻谷 俊介2020年9月8日2 分7月の統計を概観して早くも一服 先月号では、もはや景気を悲観すべきタイミングではないが、楽観が報われるにはもっとスピードが必要だ、と述べた。残念ながら、7月は早くも一服感が出ている統計があり、まさにスピードに問題ありと言う展開になっている。...
藻谷 俊介2020年9月6日3 分コロナ拾遺 8定点観測の重要性 7/27号および8/19号で予測してきたとおり、コロナ第二波は8月中に東京そして全国でフラット化を達成した(図2)。全国の新規感染者数は8/24から連続して1,000人を割っており、これも前号で予測した通りである。世界的に見ても第二波の収束はほぼ固まりつつ...
藻谷 俊介2020年8月19日3 分コロナ拾遺 7大辞林によると「拾遺」とは、(歌・作品など)漏れ落ちているものを拾い補うこと、とある。まさにこぼれ話集として締め括りを狙ったのだが、もう7回目になってしまった。本編(コロナ禍)がONE PIECEみたいにまだまだ終わりそうもないので、拾遺もまだまだ続くかも知れない。
藻谷 俊介2020年8月14日2 分月例中国統計ウォッチ 7月分ほとんど季節調整されていない中国の統計を、すべて季節調整ベースで並べて観察するのが月例中国統計ウォッチである。先月号では、垣間見えるようになったニュー・ノーマル、すなわち「V字後」の現実的な勢いを論じたが、今月もその続きを見ていく。 図Aは7月もゆっくりと上げ足した。グラフ内朱記
藻谷 俊介2020年8月10日2 分6月の統計を概観して先月号では、5月底入れの確度は高まっているものの、賃金低下が続くと悪循環になるので、時間との闘いとなるだろうと述べた。その後の展開で6月には賃金もすんなり上向いたので、取り敢えず悪循環リスクは弱まった。当冊子のグラフもほとんどが底入れし、一旦はOKを出せる状態である。
藻谷 俊介2020年7月27日9 分第二波はどういう形で終わるのか約1ヶ月前の6/23号でなぜ第二波の認知が遅れているのかを分析したように、筆者は早くから第二波の動向を警戒してきた。後述するように、その後も感染者数のハイペースな伸びが続き、今ではこれを第二波ではないと言う人も少なくなってきた。第二波はどういう形で終わるのか。予測は難しいが、選
藻谷 俊介2020年7月16日2 分月例中国統計ウォッチ 6月分ニュー・ノーマルを垣間見る ほとんど季節調整されていない中国の統計を、すべて季節調整ベースで並べて観察するのが月例中国統計ウォッチである。ほとんどの系列が2月に前代未聞の悪化をした後、3月にV字反発し、以後4~6月も回復を続けるパターンを描いている。問題は垣間見えるようにな...