藻谷 俊介2021年11月4日8 分勢いを増す自民(国政選挙定点観測)さて、表Aを下から上まで見てざっくり言えることは何だろう。筆者はまず自民党の得票率が、近年わずかながら着実に上昇していることに注目している。選挙区49.0%と言うのは、自民党としてはこのテーブルの中で衆参を問わず最も高い数字であり、かの地滑り的勝利を得た2005年の郵政選挙をも上
藻谷 俊介2021年10月19日2 分月例中国統計ウォッチ 9月分鉱工業生産(図A)やGDP(図V)が折れたのは年初のことであり、今になって特に悪化したわけでもないのに、資源価格、電力制限や恒大集団など最近の理由ばかり挙げているメディアには失笑を禁じ得ない。実勢に6ヶ月遅行する前年同期比分析がもたらす毎度の勘違いなのであるが。
藻谷 俊介2021年10月15日6 分コロナ拾遺 23筆者の住む県でもアストラゼネカの接種が可能になったので、県内1つだけの会場にわざわざ接種に行ってきた。前回書いたように、報道がもたらした日本でのアストラゼネカの不人気ぶりは想像以上で、県全体で100人分しか枠がないのにも驚いたが、実際に打ちに来たのはわずか38人ほどで、余りは廃棄
藻谷 俊介2021年10月15日7 分マクロ的には納得できないサプライチェーン問題「作りたくても作れない」が一部の真実だとしても、タイミング的に言うなら「作れなくて実はちょうど良かった」、「作っていたら在庫の山になっていた」と言うのが筆者の見立てとなる。
藻谷 俊介2021年10月8日2 分8月の統計を概観して...しかし1ヶ月経っても中国経済の調整は止む様子がなく、国内でもいよいよピークアウトを予期させるようなグラフが現れてきたのが8月である。8月の鉱工業生産は大きく下がったばかりか、9-10月予測もマイナスとなって、実現すれば景気は後退期となるような線形(図A)。在庫率も久々の上昇
藻谷 俊介2021年9月27日14 分政治問題としてのワクチン戦争今日はワクチンに関する考察の1つの示唆として、不思議な現象が一部の新興国で見られていることから話を始めよう。筆者がデータを毎日更新するウォッチリストに入っている国の中ではチリ、ブラジル、インドがそうなのだが、人流がコロナ以前の水準に戻っているのに、新規感染者数が増えていない新興国
藻谷 俊介2021年9月16日2 分月例中国統計ウォッチ 8月分鉱工業生産は図A末端が示すとおりフラット化。図A’が示す平均伸び率も2%台まで下がり、中国としては不況と言っても良い低迷ぶりである。堅調だった発電量(図B)も頭が下がりはじめ、粗鋼(図C)、セメント(図D)、自動車(特6)はますます減産が定着して、個々に見れば不況のグラフと言える
藻谷 俊介2021年9月10日2 分7月の統計を概観してとは言え、先月も書いたように、景気のピークアウトが確定したとは言えず、今ならまだ踊り場で済む可能性も残している。いまだに平均賃金の上昇パスは崩れず(図L)、在庫も意図せざる急上昇には至っていない(図C)。堅調な設備投資も景気を下支えしている(図G)。持ち堪えつつ、減速の主因である
藻谷 俊介2021年9月6日3 分もうこの辺でいいだろう何よりも、その結果として、国民全体の致死率も1.5%から0.1%に低下した(ピンク色部分)。厚生労働省の試算では毎年約1千万人の国民がインフルエンザに罹り、約1万人が直接、間接に死亡しているという。致死率は0.1%だ。高齢者を中心にワクチン接種が進んできたことで、デルタ型の猛威に
藻谷 俊介2021年8月27日5 分コロナ拾遺 22以上のような経緯から言えば、オリンピックが感染を増やしたかと言えば、イエスである。しかしそれは日本人が考えているような海外からのウイルスの流入によるものではなく、日本国内の人流の増加によるものと考えられる。会期中、海外報道では競技結果もさることながら、大会における日々の感染者数の
藻谷 俊介2021年8月16日2 分月例中国統計ウォッチ 7月分ついに良いところがまったくなくなった7月 先月は、巡航速度よりも更に減速している可能性すら見えてきたと締めくくったが、案の定、それが一層明らかになってきたのが7月だ。
藻谷 俊介2021年8月11日2 分6月の統計を概観して6月は、長期化した第3次緊急事態宣言(4/25~6/20)の効力が落ちて人流が戻った月であり、第4次(7/12~)はまだ始まっていないので、指標にはプラスになったものが比較的多い。