藻谷 俊介4月12日1 分PPI企業物価 3月分国内企業物価指数全体としてのリアルタイム・インフレ率は、3月は+2.9%(図2A)。改定後の2月値の方が若干高かった(図2C)。図2Aは確かに踊り場を抜け出したが、その後再び勢いが低下しているのだ。エネルギーを含まないコアも同様に減速し、リアルタイムでは+2.4%(図2
藻谷 俊介3月13日1 分PPI企業物価 2月分国内企業物価指数全体としてのリアルタイム・インフレ率は、2月は+2.6%まで到達(図2A)。グラフも踊り場を脱出したような有様である。リアルタイム速度計は10年平均をはっきり上回る(図2C)。左記事が言うような補助金一巡の影響ではなく、後述する足元の国際資源エネルギー価格の上昇が
藻谷 俊介2月15日1 分PPI企業物価 1月分国内企業物価指数全体としてのリアルタイム・インフレ率は、1月は+1.5%まで回復(図2A)。昨年はエネルギー価格のアップダウンに沿って2度短いデフレに陥ったが、ほぼ10年平均に回帰した(図2C)。前年同月比に基づく左記事は、それを遅行しながらなぞっているので、今はまだゼロという認
藻谷 俊介1月23日2 分PPI企業物価 12月分国内企業物価指数全体としてのリアルタイム・インフレ率は、12月は-0.1%(図2A)。今年に入って2度目のマイナスであったが、回復しほぼゼロまで戻してきた形(図2C)。先月号で、世間が遅れてまだプラスと思っているのなら、(インフレ鈍化に)驚くことになると述べたが、左記事はまさ
藻谷 俊介2023年12月12日1 分PPI企業物価 11月分国内企業物価指数全体としてのリアルタイム・インフレ率は、11月は-2.1%(図2A)。今年に入って2度目のマイナスで、2ヶ月連続(図2C)。左記事のようにまだプラスと思っているなら、まだ驚くことになるだろう。エネルギーを含まないコア(図2B)も、リアルタイムで+0.1%
藻谷 俊介2023年11月14日1 分PPI企業物価 10月分国内企業物価指数全体としてのリアルタイム・インフレ率は、10月は-1.0%(図2A)。今年に入って2度目のマイナスで、驚くことではないが(図2C)、左記事のようにまだ0.8%あると思っているなら、まだ驚くことになるだろう。エネルギーを含まないコア(図2B)も、素材、一般
藻谷 俊介2023年10月14日1 分PPI企業物価 9月分国内企業物価指数全体としてのリアルタイム・インフレ率は、9月は+0.5%(図2A)。先月の1.5%よりは低下したが、その細かい変化を読んでも意味はなく、グラフが一進一退の横這い傾向を示していることが重要だ。従って、速度計は0%前後をうろうろしている(図2C)。これに対し
藻谷 俊介2023年9月13日1 分PPI企業物価 8月分国内企業物価指数全体としてのリアルタイム・インフレ率は、8月は+1.5%に上昇(図2A)。5月からの企業物価の下落は、3ヶ月で一旦収束したと考えられる。なぜなら、制度的に遅行して低下する電気料金などエネルギー(図4C)を含まない、コアのリアルタイム・インフレ率は、既に年
藻谷 俊介2023年8月15日1 分PPI企業物価 7月分国内企業物価指数全体としてのリアルタイム・インフレ率は、7月は-2.6%に低下(図2A)。5月に物価が下落に転じてから、3か月目になる。インフレをリードした原材料エネルギー価格の下落(図4B~D)が効いて、もはや平均的には物価高は完全に収束している(図2C)。コアのリア
藻谷 俊介2023年7月16日1 分PPI企業物価 6月分前年同月比の慣習から抜けられない左の報道では「減速」だが、実際は企業物価が「下落」に転じて、6月で2か月目になる(図2A)。当然、全体として価格転嫁は終了し(図2C~D)、もう値引きの時代が始まっているわけである。そろそろ報道も目を覚まして欲しい。記事の「輸入物価上昇に
藻谷 俊介2023年6月12日1 分PPI企業物価 5月分日経の報道から「なお5%台」と言う表現が消えた。先月は前年同月比5.8%という数字に対して、「4カ月連続鈍化もなお5%台」と報道し、筆者はそれを批判した。今月も同5.1%で、今月こそ「なお5%台」なのだが、さすがに見当違いの表現であることを感じたのだろう。5月分が入ったことで、
藻谷 俊介2023年5月22日1 分PPI企業物価 4月分インフレはリアルタイムで見ることの重要性がますます増している現在。前年同月比で5.8%と言うのは、過去12か月もの長い期間の累積物価上昇率であり、今のインフレ率でも何でもない。リアルタイムのインフレ率は、どこまで下がっているのか。政府の電気ガス補助金のせいで見えにくくなっている