藻谷 俊介2023年5月8日2 分CPI消費者物価 3-4月分先々月号で述べたように、電気ガス補助金は季節調整グラフにおいては1か月の段差を生じさせるだけで、その後はある程度インフレである限り、グラフは上向く。 重要なのは、その段差の後の2か月(3月、4月分)の上昇(インフレ率)が年率換算でどの程度であるかと言うことだ。それが最も直近の東京
藻谷 俊介2023年5月2日1 分乗用車八社生産 3月分先月に引き続いて全体的に増産基調。現代自動車の韓国内生産の戻りに比べて鈍かった日本八社の国内生産だったが、ここへきて急上昇(図A)。スズキだけが弱い。
藻谷 俊介2023年5月2日1 分鉱工業生産 3月分先月号では、筆者の予想通り1-3月期に底が形成されそうな案配になったことを報告した。3月もその流れがより確実になっている。 近未来予想である図2A赤線は、4-5月も上昇が続くであろうことを示している。その背景にある図3Aも上昇を続け、すなわち企業の計画が達成されるようになり、ネガ
藻谷 俊介2023年4月26日1 分第三次産業活動指数 2月分当社のX13AS季調では、2月は前月比+0.6%の100.4だった(図2A)。1月は0.8ポイント下方修正の99.8となっている。1月に意外なほど貯蓄率が下がって、2月も消費の伸びが継続したため、筆者の予想を超えて1-3月期は2四半期連続してプラスで進行中である(図2C)。
藻谷 俊介2023年4月26日2 分貿易統計 3月分先月号で予想した通り、日本の輸出数量は3月にプラスに転じた(図2A青線)。内閣府季調(同赤線)の2月の反発は春節を調整していないためのものであり、3月には反動減が出てしまったが、それでも2番底にはなっておらず、背後の底入れを仄めかすものである。図2A自体はまだ弱々しい底入れだが、
藻谷 俊介2023年4月16日1 分PPI企業物価 3月分リアルタイムで見ることの重要性がますます増している現在。前年同月比で7.2%と言うのは、過去12か月もの長い期間の累積物価上昇率であり、今のインフレ率でも何でもない。 と言うことで見るべきはリアルタイム・インフレ率なのだが、先月号でも述べたように、政府の補助金のせいで本当のインフ
藻谷 俊介2023年4月15日1 分設備投資受注 2月分先月号では、「1月の急伸はノイズだろうと思われる。しかし、1月はそうでないとしても、近々増加が始まるのではないかと強い興味を持ちつつ、当冊子を更新していくことにする。」と述べておいた。予想通り内閣府季調の右図は末端2月に半落してしまったが、逆に言えば半分はまだ残っており、もとも
藻谷 俊介2023年4月11日1 分労働関連統計 2月分名目給与が安定的に伸びる傍ら、インフレ率の低下が徐々に効果を見せてきた。一人当たり給与総額に頭数をかけて企業が支払った総額ベースにした図2Kで考えると、2月のリアルタイムの名目所得は年率3.8%で増加(青線)。毎月勤労統計で使われる帰属家賃を含まないインフレ率は、電気ガス補助金で
藻谷 俊介2023年4月11日1 分消費関連統計 2月分2月も2か月連続でA~Dがすべてプラス。名目統計であるBを当社で実質化した図5Mも上昇した。趨勢としても右上がりが維持されており、消費は強いと表現して間違いない。 2頁の10大費目のグラフ内朱記値を見ると、2月にリアルタイムで実質プラスだったのは9費目で、先月の5費目から大幅に
藻谷 俊介2023年4月3日2 分日銀短観 3月調査過去数回の調査では、全規模全産業と、そのうちの大企業製造業との違いがどんどん拡大してきたが、今回もさらに乖離が進んだ。このような経験は記憶にない。3月には、ウクライナ侵攻によって全規模全産業(図A)も、大企業製造業(図B)も、屈折して左下方向に向かった(22脇の◆)。その後、全規