藻谷 俊介2021年4月20日1 分貿易統計 3月分3月の輸出数量は全極に対して増加して(図2E)、全体としても伸びた(図2A青線)。輸入数量はアジアからの輸入が少しクリップしたので(図2F)、全体としても微減(図2B青線)。とは言え、トレンドはまだどちらも上向きだと判断している(図2C)。...
藻谷 俊介2021年4月16日1 分設備投資受注 2月分筆者は、方向としての設備投資増をもとより疑ってはいないが、右図のような機械受注の急上昇はぶれである公算が高い、と述べてきた。今月もその判断で良かったと思える下落で、基調判断は下方修正されたわけである。2頁の内訳でもほぼすべてのグラフ末端が下がっている。...
藻谷 俊介2021年4月15日1 分PPI企業物価 3月分PPIは昨年5月を底にして上昇に転じ、途中秋頃の踊り場を経て、今日まで上昇を続けている(図2A)。図2Bのエネルギーを除くベースでは、底ばいが続いた後、1月から本格的な上昇期に入った。 いつもながら新聞は、前年同月比でプラスになった3月からようやく「波及し始めた」と言うわけ...
藻谷 俊介2021年4月8日1 分景気動向指数 2月分先行CI、一致CI、遅行CIの平均である2月の「総合CI」は、前月と同じ93.4であった(図2A赤線)。1月は0.8ポイント下方修正されて93.4となっている。TOPIXなど相場2系列を除くベースでは-0.5%と悪化したが(図2A青線)、そこからぶれの大きい鉱工業生産系の7...
藻谷 俊介2021年4月6日1 分消費関連統計 2月分消費は一つの統計ですべてを語ることができない。当社では以下の中核的統計を総覧することを推奨している。 A. 「世帯消費動向指数(図2A)」 総務省 B. 「商業販売額指数・小売業(図4A)」 経産省 C. 「総消費動向指数(図7A)」 総務省...
藻谷 俊介2021年4月6日1 分労働関連統計 2月分2月の労働環境は緊急事態宣言の長期化の割にはまずまず。 雇用(人数): 異なる統計の、往々にして異なる結論を、恣意性なしで単純な星取り表として考えるのがここでのポイント。雇用の絶対「数」の動向を示す図2B青線、図2D青線、そして図2Eの「雇用三羽ガラス」は、季調前月比で1勝...
藻谷 俊介2021年4月1日2 分日銀短観 3月調査別府式サイクルチャート(動作原理は次頁下のダイヤグラム参照)は、大企業製造業(図B)、全規模全産業(図A)ともに旋回を継続。図Bはダイヤグラム中の「意外感を伴いながら改善する」の3四半期目と解釈できるが、図Aでは「もはや意外感はない」の方へ回り込んだ風にも見える。ただし、2...
藻谷 俊介2021年4月1日1 分鉱工業生産 2月分新聞はマイナスを通りの良い半導体不足で説明して終わりであるが、3頁のグラフを見れば、2月の実績(赤線)が見込み(青点)を下回らなかったのは鉄鋼だけであり、その他の業種はすべて未達になっている。車載半導体の問題だけで、それらをすべて説明できるはずがない。それ(半導体不足)もあ...
藻谷 俊介2021年3月28日1 分CPI消費者物価 2-3月分GoToキャンペーンが表面上作り出した物価下落がU字溝のようなデフレ谷を作って、本来の物価推移を見えにくくしているが、底流のインフレ率は年率0.3%程度という状態が今月も続いている。 図2M黄線の末端近くに架橋したように引いてある太線が本来の物価推移で、その下の黄線が作るU...
藻谷 俊介2021年3月18日1 分第三次産業活動指数 1月分当社のX13AS季調では、1月は前月比-1.3%の95.6だった(図2A)。12月は0.2ポイント下方修正の96.9だった。3ヶ月連続のマイナスである。このところ経産省季調との差違は少なくなっている。 都市部の緊急事態宣言とその全国への影響で、一部のセクターが再下落の憂き目...
藻谷 俊介2021年3月18日1 分設備投資受注 1月分筆者は、方向としての設備投資増をもとより疑ってはいないが、右図のような機械受注の急上昇はぶれである公算が高く、10-12月の法人企業統計を見てから設備投資を判断すべきである、と述べてきた。実際に、今月の右図末端にはかなり反動減が出ているし、法人企業統計が示す設備投資の回復は...