藻谷 俊介2021年6月16日1 分設備投資受注 4月分筆者は、年末年始の機械受注の急上昇はぶれである公算が高い、と述べてきた。それが一旦潰えて、改めて現れた上昇トレンドは、より勾配の緩いものであるが、それでも着実に設備投資は増えているのは幸いである(図2A~D)。 筆者が最も重視してきた工作機械受注は、末端5月は微マイナス(図...
藻谷 俊介2021年6月15日1 分第三次産業活動指数 4月分当社のX13AS季調では、4月は前月比-0.2%の98.3だった(図2A)。3月は1.0ポイント上方修正の98.5だった。 3月は上昇、4月は微マイナスと言う波動はGoogle Mobilityや既発表の消費統計と合致して、人々の動き(人流)にマッチして動いているので、サプ...
藻谷 俊介2021年6月11日1 分PPI企業物価 5月分右図の通り、確かに前値同月比のPPI伸び率は約10数年ぶりの大きさではあるが、今さらインフレ懸念を言うのはいささか的外れというのが筆者の考えである。 なぜなら季節調整ベースの図2A~C(そして計算上はDも)では勾配が緩やかになっており、リアルタイムのインフレ率は既にピークを...
藻谷 俊介2021年6月10日1 分労働関連統計 4月分4月の労働環境は、2-3月の流れを受け継いで改善した。 雇用(人数): 異なる統計の、往々にして異なる結論を、恣意性なしで単純な星取り表として考えるのがここでのポイント。雇用の絶対「数」の動向を示す図2B青線、図2D青線、そして図2Eの「雇用三羽ガラス」は、季調前月比で2勝...
藻谷 俊介2021年6月9日1 分景気動向指数 4月分先行CI、一致CI、遅行CIの平均である4月の「総合CI」は、前月比+1.2%の97.4であった(図2A赤線)。3月は0.2ポイント下方修正されて96.3となっている。TOPIXなど相場2系列を除くベースでも+1.2%と変わらなかったが(図2A青線)、そこからぶれの大きい鉱...
藻谷 俊介2021年6月7日1 分消費関連統計 4月分消費は一つの統計ですべてを語ることができない。当社では以下の中核的統計を総覧することを推奨している。 A. 「世帯消費動向指数(図2A)」 総務省 B. 「商業販売額指数・小売業(図4A)」 経産省 C. 「総消費動向指数(図7A)」 総務省...
藻谷 俊介2021年6月1日2 分1-3月期 法人企業統計財務諸表も季節調整ベースで見るのがスフィンクスの方法であり、当レポートはその点が他社にない最大の利点である。水準が分からない上に判断を遅行させる前年同期比ではなく、あくまで10-12月期までと比較し、併せて長期的な水準や流れを見ていくことになる。...
藻谷 俊介2021年5月31日2 分鉱工業生産 4月分先月号では、跳ね上がっていた4月の予測指数について話がうますぎる(too good to be true)のではないか、と述べておいた。世界鉱工業生産が減速していたからである。 4月はそれなりのプラスではあったが、予測されていた上昇の半分ほどに終わった(図3C)。特に強気だ...
藻谷 俊介2021年5月31日1 分CPI消費者物価 4-5月分当冊子のキーチャートである図2Mは、GoToキャンペーンが表面的に作り出した物価下落がU字溝のようなデフレ谷を作ったり、4月に携帯通信料の値下げがあったりして、極端に上下しており、底流のインフレ率が見えにくい。ただ、図中に黄色く架橋したように引いてある太線が示す年率0.3%...
藻谷 俊介2021年5月20日1 分設備投資受注 3月分筆者は、方向としての設備投資増をもとより疑ってはいないが、年末年始の機械受注の急上昇はぶれである公算が高い、と述べてきた。それが剥落して改めて現れた上昇トレンドは、もっと勾配の緩いものであるが、それでも着実に設備投資は増えている(図2A~D)。...