藻谷 俊介2021年8月19日1 分貿易統計 7月分輸出数量(図2A青線)は、この局面で初めてマイナスになり、赤線共々輸出が頭打ちになっていることをはっきり示した。輸入数量(図2B)は弱い内需を反映して、完全に折れてしまった。これが現実である。確かに対米、対欧の輸出数量はまだ折れていないが、アジア依存度が高い日本の輸出数量は、アジ
藻谷 俊介2021年8月19日1 分第三次産業活動指数 6月分最近のパターンを踏襲して、Google Mobilityが示す人々の動き(人流)にマッチして動いているので、先月号で「6月は緊急事態宣言解除で一旦上昇と言うことになるだろう」と予想したとおりの結果となった。ただそうしたアップダウンだけを報道しても意味はなく、それらを均した時に、図
藻谷 俊介2021年8月16日1 分4-6月期GDP一次速報そして、これだけ市場予想以上に強い数字を出したとしても、その趨勢的な見栄えは良くない。消費増税前、2019年の水準との段差は埋めようもないからだ(図2A)。この辺から並の予測を継ぎ足しても、なかなか段差は埋まらない(図3K)。
藻谷 俊介2021年8月13日2 分PPI企業物価 7月分…これはクルマのスピードメーターに喩えると分かりやすい。前年同月比と言うのは、例えば1時間前と比べて何キロ移動したかで速度を計算するようなものだ(=1時間の平均速度)。それは12ヶ月前からの1年間の平均インフレ率を示しているに過ぎない。それではクルマは運転できない。なぜなら今こ
藻谷 俊介2021年8月9日1 分労働関連統計 6月分所得は12月の落ち込みから回復が続いてきたが、6月はボーナスで再び頓挫。一人あたりきまって支給の賃金は、少なくとも名目では横ばいだが(図2H)、ボーナス・一時金が凹んだので(図2J)、トータルの現金給与総額も折れた(図2G)。
藻谷 俊介2021年8月9日1 分消費関連統計 6月分6月はAはマイナスだが、B~Dはプラス。Eはまだ6月分が発表されていないが、恐らくプラスだろう。全体としては4~5月のマイナスから少し盛り返したところと言える。6月は3度目の緊急事態宣言の末期で、効力が落ちて人流が増えた月だった。ただ、これまでと同様にこうしたコロナによる月々のア
藻谷 俊介2021年8月7日1 分CPI消費者物価 6-7月分当冊子のキーチャートである図2M黄線は、GoToキャンペーンによって昨年8~12月に一時的に下がったり、4月には携帯通信料の値下げがあったりして、極端な段差を何度も経験しており、底流のインフレ率が見えにくい。ましてやそれを前年同月比で見たのでは、何が起こっているのかまったく...
藻谷 俊介2021年8月7日1 分景気動向指数 6月分先行CI、一致CI、遅行CIの平均である6月の「総合CI」は、前月比+2.3%の98.2であった(図2A赤線)。5月は0.2ポイント上方修正されて96.0となっている。TOPIXなど相場2系列を除くベースでも+1.9%と大幅だったが(図2A青線)、そこからぶれの大きい鉱工業...
藻谷 俊介2021年8月1日1 分鉱工業生産 6月分先月号では、車載半導体不足によるとされる自動車生産のマイナスについて、「図3Kを見ると6-7月は戻す計画であり、一時的な問題に終わる可能性も大きい」と述べたが、まさに右記事はその通りになったことを示している。 そして、その問題がほぼ解消したことで改めて明らかになったのが、筆...
藻谷 俊介2021年7月22日1 分貿易統計 6月分減速しつつも3極すべてに対して増加してきた輸出数量だが、6月はアジア向けが屈折していたことが明らかになった(図2E)。バイデン小切手で他と外れて今春の景気を押し上げたアメリカ向けがまだ増えているが、その勢いも月を追って低下しており、トータルでの輸出数量は頭打ち感を強くしてい...