藻谷 俊介2021年7月16日2 分月例中国統計ウォッチ 6月分GDPはちょっと強かったが、現実はどうか ほとんど季節調整されていない中国の統計を、すべて季節調整ベースで並べて観察するのが月例中国統計ウォッチである。先月は、急回復期が終わって従来の成長トラックに戻っただけで不況ではないが、雲は増えてきた感じがあるので注意が必要だ、と締め...
藻谷 俊介2021年7月12日2 分5月の統計を概観してコロナの流行が作り出す小波動で下押し 先月号では、第3次緊急事態宣言(4/25~6/20)が始まる前の4/22から自発的な自粛が始まったため、4月は伸び悩みないしマイナスになる統計が多かったと述べた。5月は最初から最後まで緊急事態宣言下にあり、一段とマイナスになる統計が多か...
藻谷 俊介2021年7月12日1 分景気動向指数 5月分先行CI、一致CI、遅行CIの平均である5月の「総合CI」は、前月比-2.0%の95.8であった(図2A赤線)。4月は0.4ポイント上方修正されて97.8となっている。TOPIXなど相場2系列を除くベースでも-2.1%と変わらなかったが(図2A青線)、そこからぶれの大きい鉱...
別府 浩一郎2021年7月12日1 分ワクチン接種進捗と家計マインド東京五輪開催を目前に控え、日本は人口100人当たりのワクチン接種回数がようやく世界平均並みになった。家計マインドに係わる調査でも、ワクチン接種進展の影響が感じられる。
別府 浩一郎2021年7月11日1 分Weekly Market Watch 定例図表中国人民銀行は市場予想を上回る0.5%幅での預金準備率引き下げを決定。上海総合株価指数の内訳指数で銀行株を含む「総合業」の低迷(第28頁)は示唆的だったかも知れません。
管理人2021年7月5日2 分記念ウェブセミナーのお知らせ会員の皆さまの長きにわたるご支持のおかげで、去る6月21日にスフィンクス・インベストメント・リサーチは設立25周年を迎えることができました。これまでのご愛顧に、心より御礼申し上げます。これを記念して、7月25日(日)午前10:00より当社マクロ経済担当の藻谷俊介が、インター...
別府 浩一郎2021年7月5日2 分株価揉み合いと整合する業況サイクル「日銀短観」6月調査では、大企業製造業の業況サイクルグラフは「改善ではあるが、勢いはやや鈍化」という形状。一方、大企業非製造業のそれは弱々しく、総合すれば、今春以降揉み合いが続く株価と整合しよう。
別府 浩一郎2021年7月4日1 分Weekly Market Watch 定例図表連日過去最高値を更新する米国株とは対照的に、日本株は薄商いで方向感にも乏しい動き。五輪が無ければもっと前向きになれる場面だったはず。現実は、首都圏だけで新規感染者の7割近くを占める状況下での開催近付く。
藻谷 俊介2021年7月1日2 分日銀短観 6月調査別府式サイクルチャート(動作原理は次頁下のダイヤグラム参照)は、大企業製造業(図B)、全規模全産業(図A)ともに旋回を継続し、どちらも「もはや意外感はない」の象限に入ってきた。次回予測線(原理上必ずこの線上のどこかにくる)も右下にあり、普通ならこのまま右下方向へ引っ張られて...
藻谷 俊介2021年6月30日2 分鉱工業生産 5月分新聞がこれまで何かと車載半導体不足を言い訳にしてきたことを批判してきたが、筆者も5月からはその影響があると言ってきたので、今回の悪化は織り込み済みである。ただ、図3Kを見ると6-7月は戻す計画であり、一時的な問題に終わる可能性も大きい。...
別府 浩一郎2021年6月30日1 分コロナ前水準の欧米景況感デルタ株感染拡大やワクチン接種伸び悩みが懸念されるものの、欧米の6月景況感は「ワクチン効果」で軒並み非常に強い数値だった。別件で、香港情勢に関し、「報道の自由度指数」も見ておこう。中国は論外だが、日本も第2次安倍政権下で急落している。
藻谷 俊介2021年6月29日9 分覇者デルタの脅威6/6号で警告したとおり、東京はもちろん、東京除く全国平均でも新規感染者数は増加に転じた。図6~7において交差点が確定したこの機会に、閾値の黄線を描き直してある。因みにR(実効再生産数)が1を上回ったらしいタイミング(破線位置)は、東京が6月2日頃、全国が6月9日頃であり、...