藻谷 俊介2021年9月3日2 分4-6月期 法人企業統計4-6月期はワクチン楽観が拡がって人流が回復した四半期であり、わずかながら業績が改善した様子が見える。売上は前期比で微増(図2A)。原価も増えたがインフレピークは過ぎていたので(図2B)、粗利益は多少なりとも増えた(図2C)。企業は販管費の伸びを抑制しつつも(図2D)、1-3月期
藻谷 俊介2021年8月31日2 分鉱工業生産 7月分実態としては図2Aの当社季調が示すように、トレンドは頭打ちである。そして、それは日本だけの現象ではなく、広く世界も同じである(図4A)。であれば、業種限定、地域限定の逸話的解説で、調整を一時的なものと見下すのは危険だ。筆者の解説は、これまで通り中国経済のスローダウンに端を発した世
別府 浩一郎2021年8月30日2 分6月FOMC以降無風のFF金利先物市場6月FOMCから先週末のJackson Hole会議におけるFRB議長講演まで、各種経済統計の発表、新型コロナウイルス変異株の感染拡大、アフガニスタン情勢の急変など様々なイベントがあった。FF金利先物市場はそれらをほぼ無風でやり過ごし、FF金利予想カーブはやや下方にシフト。
別府 浩一郎2021年8月29日1 分Weekly Market Watch 定例図表日本株の過去13週セクター別騰落率でコミュニケーション・サービスの下げが突出していますが(第3頁)、ソフトバンクGと任天堂が同セクターに属してます。好調な米国株でもゲーム株(インタラクティブ・ホームエンタメ)は過去13週で10.5%下落でした。
藻谷 俊介2021年8月27日5 分コロナ拾遺 22以上のような経緯から言えば、オリンピックが感染を増やしたかと言えば、イエスである。しかしそれは日本人が考えているような海外からのウイルスの流入によるものではなく、日本国内の人流の増加によるものと考えられる。会期中、海外報道では競技結果もさることながら、大会における日々の感染者数の
別府 浩一郎2021年8月22日1 分Weekly Market Watch 定例図表「米国株が少し下げると日本株は大きく下げる」という良く見る光景(第2頁)。しかも、S&P500のITセクター指数は先週月曜と金曜が同値で実は史上最高値。牽引役はソフトウェア株。セクター内でも資金のローテーションが効いている。
別府 浩一郎2021年8月19日2 分コロナより怖いもの「宣言解除の要件に重症者数を加える方向」との報道がある。感染者数重視の判断からの変更を企図するものだが、事態を著しく矮小化する「東京都基準」を使うのか。コロナそのものよりも、物差しのいい加減さと、首相・都知事のリーダーとしての資質に怖さを覚える。
藻谷 俊介2021年8月16日1 分4-6月期GDP一次速報そして、これだけ市場予想以上に強い数字を出したとしても、その趨勢的な見栄えは良くない。消費増税前、2019年の水準との段差は埋めようもないからだ(図2A)。この辺から並の予測を継ぎ足しても、なかなか段差は埋まらない(図3K)。
藻谷 俊介2021年8月16日2 分月例中国統計ウォッチ 7月分ついに良いところがまったくなくなった7月 先月は、巡航速度よりも更に減速している可能性すら見えてきたと締めくくったが、案の定、それが一層明らかになってきたのが7月だ。
別府 浩一郎2021年8月15日1 分Weekly Market Watch 定例図表当週報でフォローしている主要135銘柄の相対株価で最近の上昇が目立つのはダイキン、キーエンス、シマノ、HOYAなど(第21、22頁)。さもありなんという感じですが、コロナ感染第5波とポンコツ政治の下で真価を発揮ということでしょうか。
別府 浩一郎2021年8月12日2 分予想以上に改善進む米最広義失業率米国の最広義失業率は昨年3月8.8%だったものが翌4月には22.9%まで爆発的に悪化。昨年12月に11.7%とほぼ半減。直近7月は9.2%と予想以上のスピードで改善して来た。変異株による感染拡大の下でも昨年3月水準を下回るようであれば、テーパリングには追い風となる。
藻谷 俊介2021年8月11日2 分6月の統計を概観して6月は、長期化した第3次緊急事態宣言(4/25~6/20)の効力が落ちて人流が戻った月であり、第4次(7/12~)はまだ始まっていないので、指標にはプラスになったものが比較的多い。