藻谷 俊介2021年11月30日1 分鉱工業生産 10月分低水準かも知れないが、これが不況入りかどうかが論点だとするなら、僅かであれ10月の上昇は救いである(図2B)。その上、11-12月の短期予測も含めると、むしろ景気は不況どころか持ち直す可能性が高くなっている(図2A)。在庫の急増も続かなかった(図2J~K)。先月の当冊子では、
別府 浩一郎2021年11月28日1 分Weekly Market Watch 定例図表TOPIXは昨年8月11日以降、終値で200日線より上を維持。もっとも、200日線からの乖離率は、感染第5波ピーク圏の本年8月20日に0.01%、10月7日に0.56%と首の皮一枚。南アフリカで発見の新たな変異株で急落した先週末は1.15%で、三度目の正念場(第4頁、第6頁)。
藻谷 俊介2021年11月26日10 分免疫についての新しいモデルワクチンの影響を見る上では、最初は政策ペースが見たかったので1回以上接種した人口を使ったが、次第に出来上がった免疫を見る必要が生じたので完全接種人口を見るようになった。しかし現在は多くの国でブースターショットを含めないと全体像が分からない。日本が抜いたと思ったイギリスやイスラエル
藻谷 俊介2021年11月25日3 分なぜ中国統計ウォッチを出し続けるのか先週号を発行した後で、新しい読者から尋ねられた。なぜ筆者は月に一回ものペースで「中国統計ウォッチ」を発行しているのかと。なるほど読者の中には、世界が断絶したように見えるこのコロナ時代において、なぜ筆者が中国にこだわり続けているのか訝しく思う人もあるだろう。トランプ政権以降のデカッ
別府 浩一郎2021年11月22日2 分緊急事態宣言解除後の消費行動今月上旬実施の消費者庁「物価モニター調査」では、緊急事態宣言解除後の消費行動について臨時の質問がなされた。宣言解除によって消費行動が「コロナ禍前とほぼ同様に戻った」との回答は全体の9.5%だった。
藻谷 俊介2021年11月21日1 分貿易統計 10月分今月は、メインチャートの図2Aにおいて下げ止まり感が一層はっきりし、青線のモメンタムを見る図2Hも下げ止まった。金額のグラフは、価格の上昇も含むとは言え、すべての仕向地向けに対して末端が反発している(図3E~L)。今週発行した中国統計ウォッチでも変化に言及しているが、1年弱続いて
別府 浩一郎2021年11月21日1 分Weekly Market Watch 定例図表東証1部時価総額(浮動株ベース)に占める電気機器の比率が、先週末、19.74%を記録。これは2001年1月23日の19.83%(当時は上場株ベース)以来の高さ。当時、10.25%(上場株ベース)だった銀行株は、先週末、4.59%(浮動株ベース)。
藻谷 俊介2021年11月18日2 分月例中国統計ウォッチ 10月分ほとんど季節調整されていない中国の統計を、すべて季節調整ベースで並べて観察するのが月例中国統計ウォッチである。先月号では「むしろ改善を待っているタイミングである」と前向きな姿勢に転換したが、果たして10月はそれに応えてくれただろうか。少しだがイエスだ。先月、鉱工業生産は図A末
別府 浩一郎2021年11月15日2 分株価、雇用動向とマインドのねじれ堅調そのものの米国株とは裏腹に、ミシガン大調べ米国消費者センチメント指数11月速報値は11年11月以来の最低水準。米国中小企業楽観度指数の内訳である「今後半年の経済全般見通し」DIも、10月に12年11月以来の最低水準に落ち込んだ。
藻谷 俊介2021年11月15日1 分7-9月期GDP一次速報当社の直前SGRI予測との総額比較ではほぼマッチしており(下表、青部分)、発表当初は違和感を感じなかったが、後で中身を見るとかなり変だと思える数字。下段の政府数値は、民間設備投資(IP)が大きなマイナスとなり、その分輸出(X)のマイナスが小さく、輸入(M)のマイナスは大きく、要は
別府 浩一郎2021年11月14日1 分Weekly Market Watch 定例図表TOPIXを日経算出の東証1部予想PERで割った東証1部予想EPSが11月8日132.16から低下(第14頁)したのは、日経新聞によるソフトバンクGの今年度当期利益予想が4.5兆円から2兆円にようやく引き下げられたため。
藻谷 俊介2021年11月12日2 分9月の統計を概観して先月号では「中国経済の調整は止む様子がなく、国内でもいよいよピークアウトを予期させるようなグラフが現れてきた。不況入りを宣言すべきようにも思えるのだが、筆者は今月も崖っぷちという表現に留めたい」とまとめた。そして9月は、図Aのように実際に崖から落ち始めた指標も出てきてしまったが、