藻谷 俊介2022年9月6日2 分7月の統計を概観して7月は一部にスピード調整はあるものの、一番の焦点である「賃金増vsインフレ」において、引き続き賃金増の方が勝っているため、景気悪化は考えにくいと考えられる。7月は図A青線の通り生産実績は上げ足す形になったが、電子部品デバイス工業において大きな生産計画の下方修正があって、図Bが
別府 浩一郎2022年9月4日1 分Weekly Market Watch 定例図表欧州の金利情勢でハンガリーの2年物金利の上昇が顕著(第29頁)。同国はロシアからのエネルギー輸入継続によりエネルギー価格の7月前年比は8.9%上昇とEU内最低(EU全体では38.3%上昇)。しかし、それ以外の値上がりが著しく全体では14.7%上昇(EU全体は9.8%上昇)。
藻谷 俊介2022年9月1日1 分4-6月期 法人企業統計2頁で損益計算書を上から見ていこう。売上は1-3月期比で年率3.2%増加し(図2A)、原価の伸びもあったが(図2B)、粗利益も同4.6%増加した(図2C)。いずれの伸び率も1-3月期よりは低下。しかし、販管費(図2D)は増えたものの、人件費(図2E)が同-1.0%と減少したため、
藻谷 俊介2022年9月1日2 分鉱工業生産 7月分7月は、当社季調と経産省季調に大きな隔たりはなく、どちらで見ても生産は順当に伸びた(図2B)。リアルタイム伸び率でも青線(好況期平均、図2D)を超える一方、在庫率(図2K)は減少傾向が続いており、その意味では好調であると表現して構わない。 ただし、向こう2ヶ月の生産計画を見ると、
藻谷 俊介2022年8月31日6 分アメリカだけインフレが収まらない不思議露軍ウクライナ侵攻以来の筆者の分析は、以下のように流れた。①資源インフレ率は瞬間的に高かったがすぐに低下しており、川下(PPI、CPI)も追って沈静化するはず。②だとすれば、金融引き締めが延々と続くことはない。③そのため、円安もどこかで止まる。④各国の実物経済もインフレ下で右上が
別府 浩一郎2022年8月28日1 分Weekly Market Watch 定例図表投資部門別13週累積買越額を見ると(第7頁)、今月央までの戻りでは、海外投資家はあくまでも先物主体の買い。個人は売越しで上手く逃げて、株価が大幅に下がればまた買い転換となることが見込まれます。信用買残は年初から漸減傾向。
別府 浩一郎2022年8月28日2 分引き締めの米国と緩和の中国先週初め、中国人民銀行は期間1年および期間5年超のローンプライムレートを引き下げた。後者は鈍化が著しい家計向け貸出残高のテコ入れを企図している。しかし、米中貿易摩擦から始まり現在のゼロコロナ政策の下で一段と委縮する家計マインドの下、どれほど効果を持つか疑問はある。
別府 浩一郎2022年8月21日1 分Weekly Market Watch 定例図表7月上旬以降、主要国・新興アジアの中で唯一、株価が逆行安となっている中国は、1年、5年超のローン・プライム・レートを週明け月曜に同時引き下げ(当レポートは日曜日付け発行です)。後者は住宅ローン金利の目安となるもの。鈍化する家計向け貸出残高のテコ入れとなるかは微妙。
藻谷 俊介2022年8月17日1 分4-6月期GDP一次速報下表が示すように、遡及上方修正の0.1%を加えると、当社SGRIモデルとは概ね合致しており、大きな違和感はない(実質輸出Xがプラスなのには納得できないが)。また、右記事の「市場予測を下回った」も表面的な分析で、遡及改定も含めれば市場予測を若干上回っている。 「コロナ前回復」と聞け
藻谷 俊介2022年8月16日2 分月例中国統計ウォッチ 7月分5-6月の反動は、あっても些少だった ほとんど季節調整されていない中国の統計を、春節補正の季節調整ベースで並べて観察するのが月例中国統計ウォッチである。ロックダウンの4月を底にして、5-6月に急回復を果たし旧トレンドに復帰した中国経済。7月は感染再拡大の影響も心配されたが、マイナ
別府 浩一郎2022年8月14日2 分7月米インフレ指標後のFF金利予想カーブFF金利先物市場におけるFF金利予想カーブは、先々週、7月雇用統計など受け上振れ。先週のインフレ指標発表後も下振れではなく、むしろやや上振れた。しかし、株式市場にとっては同カーブが極端に上下に振れない限りはそれでいいのだろう。
別府 浩一郎2022年8月14日1 分Weekly Market Watch 定例図表夏枯れのこの時期、東証プライム市場の売買代金回転率は一段と低下。先週は4月下旬以来の低水準に(第6頁)。ただ、「閑散に売り無し」を地で行っているようです。