別府 浩一郎2022年12月30日2 分力尽く政策の果て中国のゼロコロナ政策も日銀の超緩和政策も力尽くそのもので、強い副作用を伴う。後者に関しては、「債券市場サーベイ」が市場機能の著しい毀損をごく初期から示していた。今般の政策修正で日銀は市場機能の改善を謳うが、自身が元凶であることを棚に上げたような書きぶりには苦笑せざるを得ない。
藻谷 俊介2022年12月29日10 分コロナ拾遺 27 最終回約3年間にわたって書いてきたコロナ関係のレポートを、今号でひとまず終了したいと思う。本編として24篇を出し、その合間にトピック集の「拾遺」を27篇書いたことになる。 拾遺26で書いたように、各国のデータ発表が止まったり、不規則ないし穴だらけになっていることで変化率の抽出が困難にな
別府 浩一郎2022年12月25日1 分S&P500はTesla、半導体株下げ響き3週続落先週、S&P500指数は0.2%下落、Nasdaq指数は1.9%下落、DJIAは0.9%上昇。S&P500はごく小幅に3週続落。好決算のNIKEが買われDJIAを押し上げも、S&P500、Nasdaqには値引き幅拡大のTeslaや半導体株の大幅安が響く。
別府 浩一郎2022年12月25日1 分Weekly Market Watch 定例図表今般のYCCの運用見直しの理由として、日銀は「債券市場の機能度の低下」、「(社債の発行など)金融環境に悪影響を及ぼすおそれ」を挙げていますが、自身がその元凶であるにもかかわらず、あたかも第三者かのような表現に強い違和感を覚えます。
藻谷 俊介2022年12月24日1 分モデル週報円長期金利の上昇もあって、世界長期金利は3bp上昇。一方で世界株価は2.7合目となり、11月の2.9合目を下回った。日銀のせいで金利上昇が意識されたと言うよりも、Weekly Economicsで述べたようにアメリカの統計が改善して、利下げ期待が遠のいていることが主因だろう。コロ
藻谷 俊介2022年12月23日5 分小刀を振り回す分析現在、四半期に一度の機関投資家向けの集中プレゼンテーションを行っている。Fedの利上げ幅が縮小し、一応はインフレ~利上げの収束を窺う展開になっているため、インフレの過大視は筆者の主張どおり薄らぎ、平均的には投資家と筆者との間の温度差をあまり感じなくなったことが今期セッションの特徴
藻谷 俊介2022年12月22日1 分世界インフレ率 11月分11月の世界CPIインフレ率は、リアルタイム(直近3ヶ月区間の平均伸び率の年率換算値)で3.6%に低下(図4D)。欧州が再低下し(図3頁、PL、DE、UK)、その他の低下も続いた。10年平均の3.0%に再び近づいた(図4D)。図7CのPPIインフレ率も一旦デフレに転じてから再び1
藻谷 俊介2022年12月22日1 分第三次産業活動指数 10月分当社のX13AS季調では、10月は前月比+0.1%の99.7だった(図2A)。9月は0.1ポイント上方修正の99.6となっている。当社季調でも経産省季調でも、四半期平均ではほぼ同じで頭打ち(図2C)。業種間拡散度は44.4で50以下(図4C)。調整期に入っていると言うべきだろ
別府 浩一郎2022年12月22日1 分家計マインド季報(2022年秋)「景気ウォッチャー調査」で直近判断DIは21年終盤のコロナ禍後ピークに遠く及ばない。「消費動向調査」では高所得層と低所得層のギャップ拡大が一段と鮮明になる。世帯年収「300万円未満」世帯の「暮らし向き」意識はコロナ禍直後を下回る。
藻谷 俊介2022年12月20日1 分貿易統計 11月分11月は、輸出数量、輸入数量ともに一段と低下した(図2A~B青線)。先々月から書いてきたとおり、通商活動は調整期に入っていることが改めて確認された。グラフが示すように、昨年以降このように下がった経験はあるので、いわゆる不況入りという判断にはならないが、どちらのグラフも何とも言えず