別府 浩一郎2022年3月13日1 分S&P500はWTI先物に振らされつつ続落先週、S&P500指数は2.9%安で続落。火曜、WTI先物急騰を受け本年安値に沈む。翌水曜、WTI先物が急反落すると一転2.6%高。しかし、2月CPI前年比7.9%上昇や3月ミシガン大調べ消費者センチメント指数速報値59.7(事前予想61.4)へ悪化で、反発は続かず。
別府 浩一郎2022年3月13日1 分Weekly Market Watch 定例図表数十~数百人程度の新規感染者数であっても人口1000万人規模の巨大都市をロックダウンする極端な「ゼロコロナ」政策およびロシアとの関係が足枷となって、中国の株価低迷が際立ちます(第27頁、第28頁)。
藻谷 俊介2022年3月11日2 分1月の統計を概観してぎくしゃくとして調整感あり 先月号では、少なくとも12月までの景気は「概して好調」であったことを確認した。残念ながら1月になると、オミクロンの増勢によって人流が減り、一方で人手が不足するなどの現象が見られ、少しグラフがぎくしゃくしている。とは言え、はっきりと悪化に転じたものは見当
藻谷 俊介2022年3月11日1 分消費関連統計 1月分1月はAがプラス、B~Dはマイナスだった。Eはまだ1月分が発表されていない。12月までの強さへの反動に加え、まん防が出たこともあって、少し凹んだというのが実態だろう。ただ、トレンドから見て腰折れとまでは言えないグラフが多く、一時的な低下と考えている。10大費目で見ると1月にプ
藻谷 俊介2022年3月10日2 分PPI企業物価 2月分インフレは物価が上昇することを指し、インフレ率はその変化率を指す。その変化率は簡便に1年前との比較で計算されることが多いが、それはあくまで過去12ヶ月間の平均インフレ率であり、足元のインフレ率ではない。 先月号でも述べたように、速度計に表されるリアルタイムのインフレ率は1月にかけ
藻谷 俊介2022年3月10日1 分景気動向指数 1月分先行CI、一致CI、遅行CIの平均である1月の「総合CI」は、前月比-1.1%の97.0であった(図2A赤線)。12月は1.1ポイント上方修正され98.1となっている。TOPIXなど相場2系列を除くベースでも-1.2%だったが(図2A青線)、そこからぶれの大きい鉱工業生産系の7系
藻谷 俊介2022年3月10日2 分労働関連統計 1月分1月の労働環境は一部明るくなった先月から更に少し前進した。 雇用(人数): 異なる統計の、往々にして異なる結論を、恣意性なしで単純な星取り表として考えるのがここでのポイント。雇用の絶対「数」の動向を示す図2B青線、図2D青線、そして図2Eの「雇用三羽ガラス」は、季調前月比で2勝0
藻谷 俊介2022年3月9日1 分世界景気先行指数 2月分2月の世界景気先行指数(速報)は季調済前月比+0.2%の154.3で22ヶ月連続で増加(図4A)。1月は0.1ポイント下方修正の154.0だった。合目は5.3合目で、先月の5.0合目が5.7合目に上方修正され、そこから下がった形だが、こうした修正は下げ止まりを意味しており、図4B
藻谷 俊介2022年3月8日8 分コロナ拾遺 25ウクライナ侵攻の陰に隠れてしまっているが、エンデミックになるまでは細々と更新を続けようと考えている。前回1/26のコロナ情報アップデートからも1ヶ月半が経過している。最近になって全国のコロナによる死者数がようやくピークアウトしてきた。しかし、図AAが示すとおり過去のピークより多い
藻谷 俊介2022年3月8日5 分覚悟すべきインフレの大きさは前号で書いた、筆者が前日にフルスケールの侵攻であると確信するに至った「幾多の断片的情報」とは何だったのかと言う問いを頂いた。1つは演習終了後のベラルーシで野戦病院棟の建設が始まったことである。開戦すればすぐに100人単位で負傷者が出るため、通常の医務車両では間に合わない。もう1
別府 浩一郎2022年3月8日2 分正常性バイアス欧州のソブリンCDS保証料率は、2月24日のロシアによるウクライナへの侵攻開始時は目立った反応を見せなかったものの、先週のザポリージャ原発への攻撃・制圧後はさすがに上昇した。しかし、情勢のより極端な悪化までは見込んでいない水準だ。これが正しい判断か、正常性バイアスの産物なのか