藻谷 俊介2021年10月15日7 分マクロ的には納得できないサプライチェーン問題「作りたくても作れない」が一部の真実だとしても、タイミング的に言うなら「作れなくて実はちょうど良かった」、「作っていたら在庫の山になっていた」と言うのが筆者の見立てとなる。
藻谷 俊介2021年10月13日1 分設備投資受注 8月分筆者のコアチャートである図3Jは、9月も勢いよく上昇した。右図よりも幾分先行するばかりか、ぶれが少なく、発表が早いため、読者はまずこちらを見るべきと考える。海外勢(図3K)対比で遅れて楽観的になったために、今まだ勢いがあるだけと言えばそうだが、これが基調判断であるべきだろう。半導
藻谷 俊介2021年10月12日1 分PPI企業物価 9月分リアルタイムのインフレ率は今月も低下し、5%を割ってきた(図2C~D)。図2A~Bが示しているように物価は引き続き上昇しているし、目下の高値を更新しているが、もともと物価は上昇するものである(デフレを望むのでない限り)。問題はその勢いであり、いつ勢いがあったかであるが、最も勢
藻谷 俊介2021年10月11日1 分消費関連統計 8月分8月はA~Dはすべてマイナス、Eはまだ8月分が発表されていない。ともすれば8月の悪化は緊急事態宣言のせいにされるが、確かに人流の減少から多少の下方ブレまでは説明できるものの、図2Aのように一段低いところまで悪化する理由にはならない。2頁で費目を見ても、実質で幅広く支出が低下してい
別府 浩一郎2021年10月10日1 分S&P500はエネルギー、金融中心に反発先週、S&P500指数は0.8%、DJIAは1.2%、Nasdaq指数は0.1%上昇。週明け、WTI先物が14年11月以来の水準まで上昇。長期金利が強含み、ハイテク中心にS&P500は1.3%下落。ただ、その後は9月ISM非製造業指数の改善や債務上限問題先送りを受け買いが優勢に。
藻谷 俊介2021年10月10日1 分労働関連統計 8月分8月の労働環境は、7月までの回復傾向に変化が出てきた可能性を示唆するものが多かった。一部だけの悪化ではないことから、やはり世界景気の調整が次第に影を落としてきたように思える。そして、それは8月の他の月次統計を見てきた読者にとっても、不思議なことではないだろう。
別府 浩一郎2021年10月10日1 分業況サイクルにブレーキ(2021年9月短観)大企業製造業の業況、内外製品需給、製品在庫に関する各判断DIは今回9月調査も改善。ただ、前回比改善幅やサプライズは鈍化が目立ち、業況サイクルにもブレーキが掛かった形。ワクチン接種進展で感染拡大が落ち着いたことは、特に非製造業中心に今後の下支え材料。
藻谷 俊介2021年10月10日1 分CPI消費者物価 8-9月分改めて足元の具体的なインフレ率はどの位なのか。コアで言えば、図2Hの末端は年率0.8%程度。エネルギーや生鮮食料品も加えたベースでは、年率1.2%程度である。4頁の10大費目(東京)を見ると、末端が低下傾向なのは図4Fの保健医療と図4Gの交通通信の2つだけであり、前者は下落傾
藻谷 俊介2021年10月10日1 分世界鉱工業生産 8月分8月の世界鉱工業生産(速報)は、季調前月比-0.6%(前年同月比+5.4%)の133.7だった(図5A)。7月は0.1ポイント下方修正されて134.5であった。図5Dは0%を上回っており、外見上も引き続き後退局面には入っていない様子だ。一方で世界輸出数量指数は、8月は季調前月比+