藻谷 俊介2020年12月14日1 分PPI企業物価 11月分PPIは6~8月の3ヶ月間続けて上昇した後、デフレ基調になっている(図2A、2C)。エネルギーを除くベースでは、下げ止まり感もあるものの、ほぼゼロインフレである(図2B、2D)。 しかし、これは短命に終わったコロナ・デフレの再来ではない。図5C~D青線が示すように、海外価格...
別府 浩一郎2020年12月14日1 分ユーロ圏の銀行貸出調査と景況感ユーロ圏金融機関の貸出行動調査で貸出マージンなどの悪化は事業会社向け、家計向け双方とも限定的だった。一方、現消費者信頼感指数では国別および所得分位別格差が矮小化されている点に注意が必要
藻谷 俊介2020年12月14日1 分設備投資受注 10月分先月号では、「数値は全体として先月よりもよく見えるようになってきた。それが今日の結論である。遅行性のある新聞が、まだ悲観的なコメントを付けているとしても気にすることはない。」と述べた。今月は右記事の通り、新聞も意気軒昂だ。...
藻谷 俊介2020年12月14日2 分労働関連統計 10月分10月の労働環境は、ボーナス以外は凡そ改善。 雇用(人数): 異なる統計の、往々にして異なる結論を、恣意性なしで単純な星取り表として考えるのがここでのポイント。雇用の絶対「数」の動向を示す図2B青線、図2F青線、そして図2Cの「雇用三羽ガラス」は、季調前月比で突然2勝0敗1...
藻谷 俊介2020年12月14日2 分消費関連統計 10月分消費は一つの統計ですべてを語ることができない。当社では以下の中核的統計を総覧することを推奨している。 A. 「世帯消費動向指数(図2A)」 総務省 B. 「商業販売額指数・小売業(図4A)」 経産省 C. 「総消費動向指数(図7A)」 総務省...
藻谷 俊介2020年12月11日1 分モデル週報日本のコロナ感染カーブは引き続き上に凸であるが、足元で大きい数字が続いたため、新規感染者数のピークアウトはお預けになっている。今一段の自粛がないと、横ばうだけで下がっては来ないと言うことか(10頁左下2図の関係性において)。世界株価と世界長期金利は小動き。
藻谷 俊介2020年12月10日2 分10月の統計を概観して回復は続くものの少し減速 先月号では、日本に必要なのはCautious Optimism (注意深い楽観)だが、その反対にLoose Pessimism(緊張感のない悲観)に陥っているのではと心配した。経済データは引き続き改善しており、世の雰囲気とはまだ隔たりを感じる。...
藻谷 俊介2020年12月8日2 分景気動向指数 10月分先行CI、一致CI、遅行CIの平均である10月の「総合CI」は、前月比+1.3%の91.1であった(図2A赤線)。9月は1.3ポイント上方修正されて89.9となった。TOPIXなど相場2系列を除くベースでも+1.3%を維持したが(図2A青線)、そこからぶれの大きい鉱工業生産...
別府 浩一郎2020年12月7日2 分取り残される家計マインド日本の11月消費者態度指数は前月比0.1ポイント改善に留まった。内訳の「雇用環境」意識はむしろ0.6ポイント悪化。株価と家計マインドとの乖離拡大は顕著。