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執筆者の写真藻谷 俊介

鉱工業生産 11月分


11月の生産は当社季調でも0.5%のマイナスで、グラフの頭打ち傾向は続いている(図2B)。業種間の広がりも再び50を切り(図2J)、在庫も増加気味になっている(図2E~F)。冴えない状態が続いている。


一方で、図2A赤線が示している目先の予測は多少上向いた。ただ肝心の予測が上向いていないことに変わりはなく、特に1月の黄点の位置が低い(図3C点描)。予測実現率の上昇分だけは残るとしても、本もののテイクオフになるかどうか。


先月は横ばって伸び悩み感を見せていた世界鉱工業生産は、11月に再びプラスになった(図4A)。速度計は3か月平均の伸び率なので一番弱いところを拾って1.2%まで下がったが(図4B)、12月もプラスなら再び加速を見せるだろう。不況と言う感じはない。


図4Fを見ると、10-12月期はこれまで牽引してきたサービス業が折れてしまい、他方、製造業は踊り場脱出できない情勢にある。なかなか日本経済も難しいが、賃金の伸びは続いているので、どこかで雰囲気が変わってくれることを願うばかりだ。

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