藻谷 俊介

2021年11月21日1 分

設備投資受注 9月分

筆者のコアチャートである図3Jは、10月になって初めて先端が少し下がった。一方の海外勢(図3K)は10月に踊り場を脱出して大幅に発注を増やしてきた。何ともテンポが合わないとしか言い様がないが、重要なのは趨勢なので、筆者はまだ基本的には設備投資に強気である。図3G~Hの投資ファンダメンタルズは依然として伸びており、一方でまだ受注の水準は過剰には程遠いからだ。

9月に至る足踏みは、非製造業によるものである(図3D)。製造業には引き続き投資意欲が感じられる。その後の国内感染者数の減少を考えると、非製造業も10月以降は少し積極的になる可能性はある。

民間建設受注も好調(図4A)。GDPにおける民間企業設備の弱さは、上書きされる性格のものだと考えている(図4J)。