藻谷 俊介

2023年2月17日1 分

設備投資受注 12月分

筆者は半年前の号から、工作機械受注の悪化を見て当冊子のトーンを下げてきたので、このような展開になってくることに覚悟はあった。図2A~Dを見ても季節調整の差異はあまりなく、ピークアウトは明らかである。図4Aの建設受注も同様だ。

ただし、当冊子のキーチャートである図3Jは、末端1月に久々に大きな反発を示している。右記事のように「企業が慎重」なのは今さら新しい変化ではないとするなら、筆者が予測するようなシリコンサイクルの反転などの次なる変化が、先行的な統計に現れ始めることもあり得ると思う。建設受注の「工場・発電所」が3か月横ばった後に再び増え始めたことも、そうした変化の1つだ(図4D)。

少し先を読みたい筆者としては、こうした些細な変化が継続するかに強い興味を持ちつつ、当冊子を更新していくことにする。