藻谷 俊介

2023年1月22日1 分

設備投資受注 11月分

筆者は5ヶ月前の号から、工作機械受注の悪化を見て当冊子のトーンを下げてきた。右グラフは、先行性高くぶれの少ない図3Jの後追いに過ぎない。図3Jは疑いなく低下を続けている。先月は「非製造業が伸長」と書いていた新聞も、ようやく「企業が設備投資に慎重になっている可能性がある」と認めた。

機種別では電子計算機など(図2G)だけが右上がりの趨勢を示しているが、後はマイナス基調だ。

しかし図3J~Kを見比べると、引き続き海外勢の投資意欲は高止まりしており、国内勢と明暗を分けている。ここへ来て設備投資をカットする日本勢と、減らさない海外勢を見ていると、コロナ、インフレ、景気、いずれを取っても日本は事態を重く考えすぎていると感じざるを得ない。