藻谷 俊介

2021年6月15日1 分

第三次産業活動指数 4月分

当社のX13AS季調では、4月は前月比-0.2%の98.3だった(図2A)。3月は1.0ポイント上方修正の98.5だった。

3月は上昇、4月は微マイナスと言う波動はGoogle Mobilityや既発表の消費統計と合致して、人々の動き(人流)にマッチして動いているので、サプライズはない。先月号で、「4-5月は再び調整含みとなるだろうが、それは現状のように±1ポイント程度の小幅な動きにとどまり、トレンドを変えるようなものにはならない」と述べたとおりの展開である。V字を終えて緩やかな上昇になっているのは、他の多くの統計と同じだ。

2~3頁でセクター別のグラフを見ると、旅客運送、飲食、宿泊などのコロナで打たれることが想定されるセクターも、一定の底堅さは見せている。末端が右上がりのセクターも多い。ワクチンの普及で少しずつ人流が増えていくことに期待する。