藻谷 俊介

3月17日1 分

第三次産業活動指数 1月分

1月は当社のX13AS季調では、前月比+0.4%の上昇(図2B青線)。ただし、当社季調であれ、経産省季調であれ、下がった分の半戻しもできていない状況であり、昨年の好調だった軌道からの逸脱は否定できないものになった。

インバウンド需要は1月も下げ足した(図4B~D)。ピークアウトと断定することはまだできないが、牽引力の低下は著しい。

図2D以降でリアルタイム伸び率(グラフ内朱記)がプラスの大業種は4つ増えて12業種。マイナスは6業種に減って少数派になっている。上で述べたように好調だった軌道から逸脱はしているが、屈折して下降局面にはいっているわけではなさそうだ。

それぞれ半々を占める対個人サービス(図3K)と対事業所サービス(図3L)だが、対個人の戻し方の方が幾分大きい。

全産業活動指数は、鉱工業生産の急落によって落ち込んだ(図4J、4L)。リアルタイムの勢いも不況期並が続く(図4K)。目先は牽引力の回復が見通せず、自然反発を待つしかない状況。