藻谷 俊介

2023年2月16日1 分

第三次産業活動指数 12月分

当社のX13AS季調では、12月は前月比-0.5%の99.6だった(図2A)。11月は0.1ポイント下方修正の100.1となっている。四半期平均では10-12月期は下落を免れたが(図2C)、12月はマイナスのげたを履いており、1-3月期には多少凹むことが避けられないと考えられる。

伸びを牽引してきた対個人サービスも先端の折れが定着し、牽引力を失ってきた。対事業所は方向感がない状態が続いているものの、底割れも避けられている(図3K~L)。

全産業活動指数は続落(図4J)。第三次産業指数に表れている内需はまだ持ち堪えているが、鉱工業生産に表れる外需は低下していることによる。とは言え、図4Jの調整は過去の不況に比べれば微々たるものであり、コロナ禍、ウクライナ戦争、インフレと続いた中で、よく持ちこたえて上がっているという筆者の評価は変わらない。いたずらに不透明とか地殻変動という言葉が繰り返されたが、その結果が経済面ではこうだったことはもう少し認識されても良いと感じる。