藻谷 俊介

4月7日1 分

景気動向指数 2月分

先行CI、一致CI、遅行CIの平均である2月の「総合CI」は、前月比+0.8%の110.0となった(図2A赤線)。1月は0.7ポイント上方修正されて109.2。TOPIXなど相場2系列を除くベースでも+0.7%で(図2A青線)、そこからぶれの大きい鉱工業生産系の7系列を除いても+0.5%であった(図2A黄線)。かなり安堵する内容だった。

内閣府の判断は2ヶ月連続で下方修正され、景気の山を過ぎている可能性も示唆するようになったが、これは一致CIだけで判断する乱暴な習慣に基づいたもの。上記の総合CIで幅広く見れば、特にぶれの大きい鉱工業生産を除いた黄線で見れば、現状は踊り場に過ぎない(図2A~B、3G)。

賃金動向、合目指標、海外統計をすべて含めて考えた上で、たとえ踊り場が続いても、そのまま景気がピークアウトしていくわけではないと認識している(先月号までの踏襲)。