別府 浩一郎

2023年10月7日1 分

対照的な非製造業業種と電気機械

9月短観では業況判断DIが44まで改善した宿泊・飲食サービスを筆頭に、卸売、小売、不動産など非製造業の業況サイクルの強さが目立った。対照的に、電気機械は業況が「悪い」超だったわずか3業種のうちの1つで、業況サイクルは左下方向へ悪化した。逆張りの発想からは妙味のある位置と言えるかも知れない。ただ、海外製品需給判断DI(20年6月並み)や製品在庫判断DI(12年12月並み)のひどさを考慮すると、今回の業況判断でも甘さは残った。

最近3ヵ月の動きを示す仕入・販売価格判断DIは低下傾向の中、小売は両DIが高い水準で拮抗。また、5年後の販売価格見通しでは横這いないし小幅上振れとする業種が勝った。