藻谷 俊介
2023年10月13日1 分
■8月の世界鉱工業生産(データ88%収集時点)は、季調前月比+0.7%(前年同月比+2.3%)の142.8だった(図5A)。7月は修正なしの141.8であった。
■0.7%は今年に入って最大の伸び率であり、速度計も加速していることを示している(図5D)。まだ好況期平均の青線には到達していない点では半好況だが、フル好況に向かう途上とも考えられる。
■世界輸出数量は3か月連続でマイナスとなった(図8B)。しかし図8Bを遠望して、ここまでの下落なら恐らく転換点(ピーク)を迎えたわけではないと考えている。鉱工業生産が加速していることや、金額のグラフが底入れしてきたことも、ピークアウトと相容れない(図8A、8C)。
■オランダCPBの世界輸出数量指数も、直近4~7月は当社の輸出数量指数とほぼ重なって動くようになっている(図9K)。8月がマイナスだとしても、上と同様の理由でここで悲観に転じる要はないと考えている。
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