藻谷 俊介
2023年9月8日1 分
◆7月の世界鉱工業生産(データ59%収集時点)は、季調前月比+0.1%(前年同月比+1.0%)の141.8だった(図5A)。6月は0.2ポイント下方修正の141.7であった。
◆図5Aの踊り場脱出線形は7月も維持されているが、遡及改定を受けて勾配は緩やかになった。その結果、速度計(図5D)も「半好況」的な水準を徘徊している。
◆世界輸出数量は2か月連続でマイナスとなった(図8B)。しかし図8Bを遠望して、ここまでの下落なら恐らく転換点(ピーク)を迎えたわけではないと考えている。続く8月がすでに発表されている国々は、むしろいずれも底入れ的なプラスである(7頁)。
◆オランダCPBの世界輸出数量指数も、直近4~6月は当社の輸出数量指数とほぼ重なって動くようになってきた(図9K)。7月はマイナスが予想されるが、上と同様の理由でここで悲観に転じる要はないと考えている。