藻谷 俊介

2023年8月7日1 分

世界鉱工業生産 6月分

◆6月の世界鉱工業生産(データ53%収集時点)は、季調前月比+0.4%(前年同月比+1.4%)の141.9だった(図5A)。5月は0.4ポイント上方修正の141.3であった。図5Aの踊り場脱出線形は6月も維持されている。

◆世界輸出数量は単月ではマイナスとなったが、緩慢な右上がりトレンドを覆すほどではない(図8B)。金額でマイナスが続いているのは、数量が減ったからではなく輸出インフレが修正されてきたからと言うことになる(図8A、C)。とは言え、図8Dが示すように、数量の伸びもまだ本調子ではない。

◆オランダCPBの世界輸出数量指数は5月は微増(図9K)。3月の増分が消えたわけではなく、均せば増えている。コロナ以降、齟齬が大きい状態が続いてきたが、ここで当社の指数との整合性が取り戻された。