藻谷 俊介

2023年7月11日1 分

世界鉱工業生産 5月分

  • 5月の世界鉱工業生産(データ59%収集時点)は、季調前月比+0.5%(前年同月比+1.8%)の139.4だった(図5A)。4月は1.5ポイント上方修正の140.9であった。遡及上方修正によって、図5Aは持ち上がり、再び踊り場脱出線形に戻った。先月号で一旦消えた踊り場脱出だが、やはり脱出していたことが明らかになった。

  • 名目での世界輸出額はマイナスだが(図8A、C)、世界輸出数量は緩慢とは言え右上がりが続いている(図8B)。言うまでもなく、インフレが収まって輸出入価格が正常化(下落)してきたことで、数量は増えているが金額は減っているのである。

  • オランダCPBの世界輸出数量指数はワイルドなスイングをして4月に再び低下したが(図9K)、3月の増分が消えたわけではなく、均せば増えていることになる。当社の指数との整合性を取り戻してきたことも、相互補強と言う意味で好感できる。