藻谷 俊介

4月11日1 分

世界鉱工業生産 2月分

2月の世界鉱工業生産(データ65%収集時点)は、季調前月比+0.6%(前年同月比+2.7%)の142.8となり、1月のマイナスは1ヶ月だけで終わった(図5A)。1月は0.1ポイント上方修正の141.9であった。

速度計も年率1.5%まで上昇し、不況ではなく半好況が続いていることが確認されたと言えよう(図5D)。

先月号で書いたように、1月がマイナスになったのはほぼ日本のせいであり(図3頁)、2月の反動増は予想通りである。ただ、2月は大きく伸びた国が多かったため、予想以上に図5Aは大きく上昇してくれた。

2月の世界輸出数量も連続して増加(図8B)。速度計は少し下がったが、好況期の平均水準を大きく外れてはいない(図8D)。オランダCPBの世界輸出数量指数も、1月は大きく増加して当社数値に近づいた(図9K青線)。世界貿易はとても堅調になっていると言って良い。