藻谷 俊介

2月11日1 分

世界鉱工業生産 12月分

12月の世界鉱工業生産(データ65%収集時点)は、季調前月比+0.2%(前年同月比+2.0%)の143.0となり、踊り場脱出が続いている(図5A)。11月は0.1ポイント下方修正の142.8であった。

先月号でも述べたとおり、後退局面には入らなかったことが確認される形となった。ただ速度計は年率1.1%であり、半好況的な雰囲気は強い。

世界輸出数量は12月も大きく増加した(図8B)。速度計も好況期と変わらない水準まで上昇した(図8D)。ただし、これらは出来過ぎと判断しておく。日本の内閣府季調が異常にぶれたことの影響が大きく(図7頁紫線)、これは当社季調では存在しないぶれである事から、来月は反動減が確実だ。

オランダCPBの世界輸出数量指数は、10月が上方修正された上で11月がマイナスとなったが、趨勢的に折れているとは言えまい(図9K青線)。図7頁で1月が発表されている2か国はいずれもプラスと言うこともあり、12-1月と増勢は続くと考えている。