藻谷 俊介

1月11日1 分

世界鉱工業生産 11月分

11月の世界鉱工業生産(データ65%収集時点)は、季調前月比+0.2%(前年同月比+2.0%)の142.9となり、2ヶ月続いた踊り場から脱出した(図5A)。10月は0.1ポイント上方修正の142.6であった。

先月号で予想したとおり、後退局面には入らなかったことが確認される形となった。ただ速度計は年率1.3%まで低下し、半好況的な雰囲気は幾分強くなっている。

世界輸出数量も11月は増加した(図8B)。速度計も昨年初以来の3.7%まで上昇し、今一度の世界貿易は拡大のチャンスを窺っている。オランダCPBの世界輸出数量指数は10月は反落したが、趨勢的に折れているとは言えまい(図9K青線)。図7頁で12月が発表されている3か国はいずれもプラスと言うこともあり、昨年は弱かった分、増勢は続くと考えている。