藻谷 俊介

2021年7月19日1 分

世界景気先行指数 6月分

6月の世界景気先行指数(速報)は季調済前月比+0.5%の152.6で14ヶ月連続で増加(図4A)。5月は0.1ポイント上方修正の151.8だった。ペースは徐々に低下してきた(図4C)。

山に喩えると先月の9.5合目から9.8合目に上昇(図4B)。ペースが落ちているため、10合目越え予想は7月に延期。米経済楽観論は一部にまだ根強いが、世界鉱工業生産の調整などもあって、世界景気は過熱を心配する状況ではないし、デルタ種の感染拡大もある。一気に上へ突き抜けていくわけでもなさそうな印象が強くなっている。