世界景気先行指数 11月分

11月の世界景気先行指数（速報）は季調済前月比＋0.2%の153.8で19ヶ月連続で増加（図4A）。10月は0.1ポイント上方修正の153.5だった。先月からがらりと悪くなったCLIだが、線形はまた微妙に変わり、ピークは1ヶ月繰り上がって6月となる一方、10月は8.0合目から8.5合目に上昇、11月は8.1合目となった（図4B）。遡及改定で後からピークが前倒しになるのは先行指数としてはインチキだが、それはそれとして、末端合目が先月と変わらないのは、基本的には不況が近づかなかったと言うこと。3頁の中国CNの線にも若干の上ぞりが見え始め、最近述べてきた変化と符合する展開である。