藻谷 俊介

2021年12月2日1 分

世界成長率 7-9月期

7-9月期の世界成長率は、データ収集率88%の現段階で前期比年率換算+7.2%と、4-6月期の同+0.9%から急加速(図4A)。もちろん、この揺れはインドが原因(図3頁)。今年1~9月を均した成長率は年率3.5%と凡庸であり、コロナ前に想定されていたような成長ライン(図4A黄線)との間のスラックは、拡がって戻っただけで縮んではいない。10-12月期を見越しても、もうインドのぶれはなく、どこか何かに経済を加速させるような要因は見当たらない。

オミクロンを理由に市場では価格の調整が進んでいるが、元々高インフレが維持できるような景気ではなかったと言う筆者の主張からすれば、理由は何であれ、ここで修正されて良かったと思う。