藻谷 俊介

2023年9月2日1 分

世界成長率 4-6月期

4-6月期の世界成長率は、データ収集率82%の現段階で前期比年率換算+3.0%で、1-3月期の改定後同3.4%からは些か減速した(図4B)。

3%を超えれば図4Bを遡って見劣りしないので、敢えて減速を強調する必要はない。ただそこを敢えて言うなら、中国の成長率が緩慢でなければ、もっと強い数字が期待できたと思う。むろん今後シリコンサイクルの改善が加わるならば、まだ改善の余地はある。取り敢えずコロナ前の勢いである3.6%が目標となるだろう(図4A)。

世界GDPデフレータは前年同期比2.9%まで低下(図4E)。これに実質成長率同4.0%を加えた名目成長率は、同6.9%となった(図4D)。ほぼ正常化したことを意味する。